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Thu, 28 March 2024

日本における「~放題」の販売戦略を考察する

Japan’s all-you-can-eat economy
日本の「食べ放題」経済

「フィナンシャル・タイムズ」紙 12月12日

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は12日、飲食店の「食べ放題」やカラオケの「歌い放題」、ヘアサロンにおけるつけまつ毛の「つけ放題」など、日本の店に多い「~放題」の販売戦略について取り上げた。

同記事は過去20年にわたるデフレの影響で、消費者にとって耳触りの良い「~放題」は、昨今は洗練された販売戦略として認知されていると説明。その上で、この傾向は今後どのくらい続くのかと疑問を提示した。

記事によると、デフレ心理が次世代に浸透して「~放題」が急増。かつては閑散時間帯に使われていた戦略が、今ではピーク時にも用いられていると解説する。しかし、安倍政権が進める賃金3%上昇や残業減などが実現すれば、企業側は消費者の可処分所得をより多く獲得するために単純に料金アップを図り、カラオケなどは「歌い放題」を止めるかもしれないとした。

No news, just snooze
ニュースなし、朝寝せよ

「ガーディアン」紙 12月11日

「ガーディアン」紙(電子版)は11日、日本の新聞社の休刊日制度について紹介する記事を掲載した。

同記事は、デジタル・メディア時代で新聞の購読者数が減少している中で休刊日を設けるのは時代錯誤に思えるが、休刊日の恩恵を被る大勢の新聞配達員の存在は、今も多くの日本人が紙媒体を愛していることを示すと述べた。記事はまた、引っ越したばかりの家を訪れ、洗剤やトイレットペーパーなどと引き換えに新聞購読を勧誘する販売員にも触れている。

Kanji of the year is 'north'
今年の漢字は「北」に

「ガーディアン」紙 12月13日

「ガーディアン」紙(電子版)は13日、日本漢字能力検定協会が公募し、2017年の世相を象徴する一文字を決定する「今年の漢字」に「北」が選ばれたと伝えた。

記事は、日本は今年一年、北朝鮮の弾道ミサイル発射の脅威一色で、ほかに有力候補はなかったのではとしている。一方で、北海道のじゃがいもの不作によるポテトチップス不足や、北海道に拠点を置く日本ハムファイターズの大谷翔平選手の大リーグ移籍発表も理由に挙げられるとの見解も伝えた。

American helicopter window falls on Japanese school sports ground
米軍ヘリから窓枠が落下し、小学校の校庭に

「デーリー・テレグラフ」紙 12月13日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は13日、沖縄の米軍普天間基地近くの小学校の校庭に米軍のヘリコプターの窓枠が落下し、地元紙によると児童1人が軽傷を負ったと伝えた。

記事によると、在沖縄米海兵隊は謝罪を表明。一方、菅義偉官房長官は「このような事故は学校関係者だけでなく、沖縄県民に不安を与えるもの」と強く非難した。同記事はまた、多くの沖縄県民は長年、米軍基地に反対しており、騒音や公害などの問題を巡り抗議しているとも報じている。

Boris Johnson swigs can of peach juice from Fukushima
ボリス・ジョンソン外相、福島の桃ジュースを一気飲み

「ガーディアン」 12月15日

「ガーディアン」紙(電子版)は15日、ボリス・ジョンソン外相が、ロンドンを訪問した河野太郎外相が日本から持参した福島産の桃で作られたジュースをおいしそうに飲んだと伝えた。記事は河野外相がその様子をスマートフォンで撮影したという動画も併せて掲載している。

同記事は、約7年前に3基の原子炉がメルトダウンするという原発事故で世界を震撼させた福島県で作られた飲食物が安全であると証明することを意図しているとの見解を示した。

Charles Jenkins dies aged 77
チャールズ・ジェンキンスさんが77歳で死去

「デーリー・テレグラフ」紙 12月12日

チャールズ・ジェンキンスさん

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は12日、拉致被害者である曽我ひとみさんの夫で、元米兵のチャールズ・ジェンキンスさんが11日、日本で亡 くなったと報じた。同記事は、1965年、朝鮮半島の軍事境界線近くに駐留していたジェンキンスさんが北朝鮮に投降した後、同地に留まることになった過程について説明。元米兵たちの脱走兵に対する複雑な心境についても言及した。

 

日本における保育所不足の問題に注目が集まる

Politicians force colleague with baby to leave chamber
政治家たちが乳児を連れた同僚を力づくで退場させる

「ガーディアン」紙 11月24日

「ガーディアン」紙(電子版)は11月24日、熊本市議会の議場に女性市議が生後7カ月の長男を連れて入り、議長から退場を求められた末に子供を友人に預けた一件を、日本における保育所不足問題などとからめて報じた。

記事は、同22日に緒方夕佳市議が、日本の多くの両親、特に女性が抱える子育てとキャリアの両立の問題に光を当てるために子供とともに入場したと説明。緒方市議の一件は日本の働く母親たちの多くが直面している、日々の現実的な問題への注目を集めたとし、日本では認可保育所に入れない待機児童数が3年連続で増加していると述べた。そのほか、2014年に東京都議会で塩村文夏議員が、妊婦や若い母親への支援に関する質問を都側に対して行っていた際に他の議員から性差別的な発言を受けた件にも言及している。

Rising crime in senior citizens plagues Japanese prisons
高齢者犯罪の増加で悩む日本の刑務所

「タイムズ」紙 11月20日

「タイムズ」紙(電子版)は11月20日、法務省が発表した2017年版犯罪白書に関する記事を掲載し、刑務所から出所後、再び犯罪を犯し再入所する高齢者が増えていると伝えた。

同記事によると、出所した人が2年以内に再び入所する再入率は65歳以上が23%を上回り前年より3ポイント近く上昇。一方、入所者全体の再入率は18%だった。記事は、この原因は明確ではないが、専門家は入所中に家族と疎遠になることや、年金受給者の貧困が背景にあるとみていると説明する。

‘Pacifist’ Japan considers building cruise missiles
「平和主義」日本、巡航ミサイル開発を検討

「タイムズ」紙 11月21日

「タイムズ」紙(電子版)は11月21日、論争になっている島々に中国が侵入するのを防いだり、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する前に破壊する目的で、日本政府が巡航ミサイルを開発する計画であると報じた。

記事は、巡航ミサイルの開発を日本政府が「検討中」であると保守系の読売新聞が報じたとした。その上で、こうした動きは自衛隊の防衛理念を崩し、日本の軍国主義の復活を恐れる中国や韓国を激怒させるとの見方を示した。

Grand Champion Harumafuji felled by assault allegations
横綱日馬富士、暴行疑惑で陥落

「ガーディアン」紙 11月29日

「ガーディアン」紙(電子版)は11月29日、大相撲の横綱日馬富士が平幕力士に対する暴行疑惑を受け、引退を発表したと報じる記事を掲載した。

同記事は貴ノ岩が数週間前に日馬富士に殴られ、医者により頭蓋底骨折の疑いという診断が下された一件について報道。日馬富士が記者会見で謝罪、引退を発表した様子を伝えた。また、相撲は近年、暴行以外にも八百長問題や違法とばくなどの不祥事に揺れていると説明している。

An Oxford-educated viola player: Meet the next emperor of Japan
日本の次の天皇はオックスフォード出のビオラ奏者

「デーリー・テレグラフ」 12月1日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は1日、「オックスフォード大学で学んだビオラ奏者」である皇太子さまを次期天皇として紹介し、皇族減少など取り組むべき問題の数々を取り上げた。

記事は、1980年代のオックスフォード大学留学時代についても言及。英政府関係者が皇太子さまを「親しみを感じさせるが少しシャイ」と評した機密文書が今年初めに英国立公文書館により公開された件についても触れた。

Emperor Akihito of Japan to abdicate in 2019
天皇陛下が2019年に退位

「タイムズ」 12月1日

天皇陛下

「タイムズ」紙(電子版)は1日、天皇陛下が2019年4月30日に退位されることが発表されたと報じた。記事は、2018年12月末日に退位するという案は宮内庁からの反対を受けたとし、それは天皇陛下が1週間後の1月7日に即位30年という節目を迎える機会を逸することとなり、かつ新年に行われる数々の神道関連行事に影響を与えるためだと述べた。

 
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