ニュースダイジェストの制作業務
Sat, 20 April 2024

日本の出産事情と
世界各地の妊娠にまつわる通説

No pain, no gain
痛みなければ得るものはなし

「エコノミスト」誌 10月22日

「エコノミスト」誌は10月22日、日本で無痛分娩が好まれていない現状を伝える記事を掲載した。

同記事は、日本では痛み止めの薬は与えられるとしてもわずかで、多くの女性が硬膜外麻酔を望むようになってきているが、実際に投与する産院や病院は数少ないと現状を紹介。それは多くの場合、麻酔の費用や投与後の回復に時間がかかることが問題なのではなく、女性は自然分娩による痛みを享受するべきだという仏教に基づく教えがあるためだと述べている。

また、大多数の国において、妊娠中の女性が何をすべきかを説く通説は、科学的根拠とともに地元の文化に影響を受けていると指摘。フランスでは妊娠中の女性たちはワインを飲みパテを食べるが、米国ではそうした習慣は幼児殺害の一歩手前と考えられているなどと例を挙げた。

The world's toughest job?
世界で最も厳しい仕事?

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)10月27日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は10月27日、福島県の観光客誘致の仕事に従事している英国人女性に関する記事を掲載した。

ミルトン・キーンズ出身のゾーイ・ビンセントさんは、東日本大震災後にエディンバラ大学で日本について学び、その後に来日。福島県の観光客誘致の仕事に関わるようになった。同記事は、震災直後には災害地を観光目的で訪れる「災害ツーリズム」が盛んだったが、今後は「希望ツーリズム」へと移行させたいと語るビンセントさんの発言を取り上げている。

Diminutive but fearless mountaineer
小柄ながら恐れを知らぬ登山家

「タイムズ」紙(電子版)10月28日

「タイムズ」紙(電子版)は10月28日、女性初のエベレスト登頂を成し遂げた登山家、田部井淳子さんの死去を報じた。

同記事は、1975年、雪崩に襲われ死を意識したというエベレスト登山時のエピソードを詳しく描写。また、田部井さんが立ち向かわねばならなかったのは、山という現実的な壁だけでなく、女性登山家に対する無関心やあからさまな敵意であったと指摘し、多くの男性登山家が一緒に行動したがらなかったために、日本初の女性山岳会「女子登攀(とうはん)クラブ」を設立したことなどに触れている。

Asked not to apply make-up during their commute on the train
通勤電車内の化粧をやめるよう求められる

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)10月28日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は10月28日、列車内の化粧に注意を促す広告が物議を醸していると報じた。

東急電鉄が制作した動画広告は、列車内で化粧している女性たちの姿に「でも時々、みっともないんだ」という言葉をかぶせたもの。同紙は、これまでも複数の鉄道会社が行列の割り込みをやめるよう訴える広告や、他人の迷惑にならないようリュックサックを下ろすよう促す広告などを展開してきたが、今回の試みに対しては怒りの反応が寄せられていると述べている。

Japan to conduct racism survey
日本が人種差別の実態調査を実施

「ガーディアン」紙 10月31日

「ガーディアン」紙は10月31日、外国人観光客や居住者が記録的な数に上っていることを受け、日本の法務省がそうした人々を対象に日本で遭遇した差別について実態調査を行うと報じた。同記事は、日本国内のヘイトスピーチの報告件数が過去3年で上昇していることから、日本に対して差別問題にもっと真剣に取り組むようにとの国際的圧力が強まっていると主張。多くの場合、標的となっているのは韓国人であり、極右団体により東京や大阪を含む各都市で反韓デモが増加しているとしている。

Cause outrage by dressing in NAZI-style outfits
ナチス風の衣装に怒りの声

木簡の画像を大々的に掲載した「インディペンデント」紙の記事

「デーリー・メール」紙(電子版)は10月26日、日本の女性アイドル・グループ欅坂(けやきざか)46のメンバーたちがコンサートで着用した衣装がナチス・ドイツの制服に似ているとソーシャル・メディアで怒りの声が上がったと報道。ただし中には単なる宣伝目的とみなす人たちもいるとした。

 

電通社員の自殺と厚労省による「過労死白書」

Overdoing it
やり過ぎ

「エコノミスト」誌 10月15日

「エコノミスト」誌は15日、日本の厚生労働省が7日に公表した「過労死等防止対策白書」と、広告大手の電通の社員だった24歳の女性が自殺した件を絡めて、日本の長時間労働について論じる記事を掲載した。

同記事は、月80時間超の残業をした社員がいる企業が1/4近くに上ったなどと白書の内容を紹介。そして2015年度に93人が過労による自殺または自殺未遂をしたのも驚くには値しないとし、さらにこの数値は日本政府が労災認定した人の数であり、過労死をなくすために活動している人々はこの数字は低すぎると訴えていると述べた。また、残業代が支払われるなど、近年では状況は若干改善されてきているものの、さらなる対策を練ることが必要だと主張。効率よりも面目を保つための勤務時間や仕事への献身を重視するビジネス慣行を見直すのは難しいなどとしている。

'Self-driving chairs' that take the pain out of queuing
「自動運転椅子」が行列のつらさを軽減

「ガーディアン」紙(電子版)10月5日

「ガーディアン」紙(電子版)は5日、日産が開発した自動運転機能を備えた椅子を利用し、店の行列待ちをしている人たちが椅子ごと移動している様子を捉えた動画を掲載した。

動画は、とある店の外に並ぶ人たちを撮影。先頭の人が入店し、空席となった椅子が自動的に後ろへ移動し、順番待ちをしている人たちの座っている椅子が前にずれていく様を追っている。同記事によると、日産は美術館などにも応用可能であると提案している。

Catch some fresh air, not pokemon
新鮮な空気を吸いなさい、ポケモンではなく

「タイムズ」紙(電子版)10月13日

「タイムズ」紙(電子版)は13日、スコットランドの子供たちがスズメよりも日本の人気アニメのキャラクター、ピカチュウの方を正しく認知している現状を伝えた。

マン島の観光局が、スコットランドに住む6歳から16歳までの子供を持つ親2000人に調査を実施。それによると、80%以上の子供たちがピカチュウとはどのようなキャラクターなのかを知っているのに対し、スズメを正しく認識していたのは62%に留まった。

Japanese woman forced to use married name at work under 19th century law
日本の女性は19世紀の法に基づき結婚後の姓を名乗らねばならない

「ガーディアン」紙(電子版)10月13日

「ガーディアン」紙(電子版)は13日、結婚後に戸籍姓を使用するよう強制した学校側に対し、女性教師が旧姓の使用を求めるなどした訴訟において、東京地裁がその訴えを退けた件について報じた。

同記事は、日本は結婚したカップルが同じ姓を使用しなければならないと法により定められている数少ない先進国の一つであり、国際連合の女性差別撤廃委員会が日本政府に対し改正を勧告したなどと説明している。

Japan shogi players face smartphone ban
日本の将棋棋士たちにスマホ持ち込み禁止令

BBC 10月13日

BBCは13日、日本将棋連盟が公式戦における対局室へのスマートフォン持ち込みを禁じたニュースを報じた。

BBCは、休憩中にアプリを使って次の手を考える棋士がいるという疑惑を受け同連盟が持ち込み禁止を決めたと報じた朝日新聞の報道について触れたほか、休憩中の外出もできなくなったとした。また、将棋はチェス同様に戦略を練ることが必要とされるが、今では過去の試合を分析し、相手の次の手を割り出すソフトウェアを利用できると述べている。

‘Nara was a cosmopolitan city’
「奈良は国際的な都市だった」

木簡の画像を大々的に掲載した「インディペンデント」紙の記事

「インディペンデント」紙は6日、奈良県の平城京跡から出土した8世紀の木簡に、ペルシャ人と思われる役人が働いていたことを示す文字が記されていると判明したニュースについて報じた。この木簡が「奈良は外国人を平等に扱う国際的な都市だったことを示している」とする調査責任者の見解を紹介している。

 
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