ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 29 March 2024

日本政府の謝罪

One step forward, one step backward
一歩進んで、一歩下がる

BBC電子版 8月14日

BBCの電子版は、終戦記念日を翌日に控えた14日、先の大戦についての日本政府の謝罪について取り上げた。

同記事は、帝国主義時代の行為について、日本の指導者は「数えきれないほど謝罪してきた」にも関わらず、「日本は全く悔恨の意を示していない」というのが世界各地における一般的な認識となっていると伝えている。

この現状には複数の理由があるという。同記事は、中でも一部の日本人政治家が靖国神社を参拝したり、戦時中の行いを否定したりしてきたことに注目し、インターネット全盛の時代に必須の「メッセージの統制」が取れていないと指摘。その結果、日本の謝罪は「一歩進んで、一歩下がる」という状態に陥っているように見えると述べている。

A misplaced panic
間違ったパニック

「エコノミスト」誌 8月1日

1日付の「エコノミスト」誌は、日本において未成年犯罪に関する「間違ったパニック」が起きていると伝えた。

同記事は「恐るべきことに警察は田んぼに許可なく入っただけで未成年を逮捕するなど全力を尽くしているにもかかわらず、未成年犯罪の件数は減少している」と説明。しかし「メディアに煽り立てられた結果、多くの日本人は未成年犯罪がかつてないほどまでに増加していると思い込んでいる」と伝えている。

Japanese men embrace inner cheapskate
日本人男性が節約志向に

「フィナンシャル・タイムズ」紙電子版 8月9日

「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は9日、主に主婦が買い物をする場所と見なされてきた100円ショップが、近年では日本人男性にも利用されるようになってきたと伝えた。

同記事は、日本経済が回復の兆しを見せているにも関わらず、日本人男性が節約志向であると説明。昔は100円ショップに入店する際に一種の恥じらいを感じる向きもあったが、そうした遠慮は近年では見かけないとする関係者の声を紹介している。

Japan split over restart of first nuclear reactor
原発再稼働で賛否分かれる

「ガーディアン」紙電子版 8月9日

「ガーディアン」紙の電子版は9日、鹿児島県の川内原発1号機を再稼働させる作業を開始すると発表されたことを受けて、この決定についての賛否が日本国内で分かれていると伝えた。

同記事は、川内原発の再稼働は、原発なくしては日本経済が停滞すると主張する安倍首相にとって「勝利」であると説明。一方、原発再稼働への反対を示す多くの有権者の間では本決定に対して懐疑的な見方が広がっていると述べた。

China’s demonization of Japan is risky
中国が日本を悪者扱いするのは危険

「エコノミスト」誌 8月15日

15日付の「エコノミスト」誌は、対日関係を中心とする中国の歴史観に疑問を呈する記事を掲載した。

同記事は、現在の日本が侵略主義的であるとの見方は「馬鹿げている」と否定した上で、「中国が日本を悪者扱いするのは不当であるだけでなく、危険でさえある」と主張。その理由として「政府が国粋主義的な敵意を煽った揚げ句、その敵意を抑えることができないということがときにあるから」と述べている。

You couldn't help but raise a wry smile
苦笑を禁じ得ない

iwata「デーリー・メール」紙電子版 8月15日

「デーリー・メール」紙の電子版は15日、イングランド・サッカーのプレミア・リーグにおける対ウェストハム戦で、レスターの岡崎慎司選手が決めた移籍後初ゴールに注目。同ゴールをアシストしたのが、日本人に対する差別発言が前週に発覚したばかりのバーディー選手であったことから、「苦笑を禁じ得ない」と述べている。

 

日本とアジア諸国の関係

A proper apology would be welcome,
but it is less important

適切な謝罪をすれば高く評価されるだろうが、 重要ではない

「エコノミスト」誌 8月29日

「エコノミスト」誌の8月29日号は、台湾の李登輝元総統が第二次大戦中に「日本人として戦った」と発言したことに台湾や中国の指導者が反発を示していることを受けて、「20世紀における日本の拡張政策に対するアジア諸国の見方は否定的なものばかりではない」と伝える記事を掲載した。

同記事は、東南アジアの政府と国民は、中国や韓国ほど日本の戦争犯罪とその反省を重要視していないと伝えている。「日本の侵略及び植民地支配は過酷ではあったが、比較的短かった」ことや、日本が同地域にとっての重要な貿易相手国であることなどがその理由であると説明。「日本が適切な謝罪をすれば高く評価されるだろうが、重要なことではない」と述べている。

The Sake should taste just as good out of wood
日本酒は木で飲んでもおいしいはず

「エコノミスト」誌電子版 8月20日

「エコノミスト」誌の電子版は8月20日、日本の厚生労働省が、敬老の日に100歳の国民に対して銀杯を贈呈する慣習を取りやめる方針を発表したと報じた。

「高齢者に対して日本が節約をし始めた」との見出しを掲げた同記事は、2014年に2万9000人に銀杯を贈呈した結果、2億6000万円の費用がかかったと紹介。「日本は高齢者に対してお金を使いすぎている」と指摘した上で、「日本酒は木やブリキで飲んでもおいしく味わえるはず」と述べている。

Some workplaces in Japan have been off-limits for women
いくつかの職場は女性立ち入り禁止

「インディペンデント」紙電子版 8月23日

「インディペンデント」紙の電子版は8月23日、日本において男性が占める割合が圧倒的に多い職業の一つとしてすし職人を取り上げた。

同記事は冒頭で「男女平等という点においてはあまり芳しくない評判を持つ日本では、女性を立ち入り禁止とする職場がある」と紹介。そうした職場の一つがすし職人であると述べた上で、「アボカドなど海外の食材を取り入れるまでが文化交流の限界」と揶揄している。

Japan changes escalator rules
日本がエスカレーターのルールを変える

「インディペンデント」紙電子版 8月26日

「インディペンデント」紙の電子版は8月26日、日本でエスカレーターの片側歩行が問題視され始めたと伝えた。

「日本がエスカレーターのルールを変える」との見出しを掲げた同記事は、エスカレーターでの事故が頻発していることに言及。昇降機メーカーで構成された日本エレベーター協会が「片側を空ける必要はない」との見解を示したと述べた。

同記事によると、エスカレーターの片側歩行の習慣は戦時中のロンドンで始まったとされている。

He is edging towards the mainstream
会田氏は主流派になりつつある

「エコノミスト」誌 8月29日

「エコノミスト」誌の8月29日号は、東京都現代美術館が展示作品の改変を要請していたことが明らかになり、話題を集めた現代美術家の会田誠氏を取り上げた。

同記事は「会田氏はしばしばサディスト、人種差別主義者、女性嫌いとのレッテルを貼られている」と伝えている。また今回の展覧会は同氏にとって初めて公共施設で行われたものであると紹介。この事実は、同氏が「主流派になりつつあることを意味するかもしれない」と述べている。

The carriages were also welcomed by men
女性専用車は男性にも歓迎された

iwata「デーリー・テレグラフ」紙の電子版 8月26日

労働党の次期党首候補であるジェレミー・コービン下院議員が英国の公共交通機関に女性専用車両を導入する案を検討したいとの意向を示したことを受けて、「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は8月26日、世界各国における同制度の導入例を紹介。日本では女性だけでなく、痴漢の冤罪を恐れる男性からも歓迎されたと伝えた。

 
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