ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 24 April 2024

第二次安倍改造内閣が発足

Shinzo Abe appoints pro-China MPs in bid to mend fences with Beijing
日中関係改善を狙って親中派を登用

「ガーディアン」紙 9月3日

安倍首相は内閣改造で5人の女性議員を起用して注目を集めたほか、自民党幹事長に谷垣禎一、総務会長に二階俊博と親中派と見なされる2人を任命し、中国との関係改善への意向を匂わせた。中国からの反応もやや楽観的で、尖閣諸島問題や安倍首相の靖国神社参拝で悪化した両国の関係修復への期待が高まる。中国へのパイプを持つ2人を自民党の要職につけたことによって、今秋北京で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議における日中首脳会談実現に向けてさらに歩を進めることができるかもしれない。

Promotes women but maintains conservatism
女性閣僚登用も保守主義は堅持

「フィナンシャル・タイムズ」紙 9月3日

2012年末の安倍内閣誕生以来初となる内閣改造は、閣僚18人のうち6人が留任となったものの、女性議員が5人も起用され、女性有権者にアピールするための動きと受け止められた。安倍首相はアベノミクスの柱として女性の就業率向上を唱えており、専門家らは女性閣僚登用について、安倍首相が本件に関する自らの統率力を示すためにやむを得ず行ったと見なしている。有村治子女性活躍担当相が保守派の政治団体「日本会議」に属すなど、新内閣の大多数の閣僚が男女ともに伝統主義的・国粋主義的理念を推進する団体に所属している。

ほかにもこんな日本報道が…

最も注目を浴びたのは小渕氏

「タイムズ」紙 9月4日

3日の内閣改造で経済産業相に就任した小渕優子氏について、入閣した複数の女性閣僚の中でも「最も注目を集めたのは小渕氏」とし、2児の母として若い家族を持ちつつ政府の要職に就く、日本では珍しいケースと報じる。

安倍首相の思惑が裏目に

「タイムズ」紙 9月9日

高市総務相と稲田自民党政調会長が極右団体の代表と写真撮影をした一件などに触れ、保守的かつ男性優位である日本の政界に新風を巻き起こすはずだった女性閣僚数人が、超保守派で反フェミニズムであることが判明し、安倍首相の思惑が裏目に出たと報じる。

八重山諸島は「太平洋の真珠」

「インディペンデント」紙 9月13日

沖縄県の八重山諸島を「太平洋の真珠」と形容。西洋諸国からの観光客はほぼいないが、近年開港した南ぱいぬ島しま石垣空港(新石垣空港)がこの現状を変えるかもしれないと論じる。

圧力を受ける朝鮮学校

「ガーディアン」紙 9月15日

日中関係が緊迫する中、日本にある朝鮮学校の存続が危機に瀕していると報道。 千葉県にある千葉朝鮮初中級学校を例に挙げ、朝鮮学校は政治的理由により、日本の教育システムから排除されつつあるとする同校校長の談話などを紹介。

 

村上春樹氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
英訳版発売

ニュー・ルック
8月30日、ロンドンの大型書店ウォーターストーンズのピカデリー店前で行われた
村上春樹氏のサイン会で行列をつくるファンたち

He is a publishing phenomenon
村上春樹は出版界の逸材

「イブニング・スタンダード」紙 8月14日

村上春樹氏は50言語で40冊以上の著作を出版している。村上氏は出版界の逸材だ。彼の散文には無駄なものがなく、物語の筋は非日常的で風変わりである。また彼はランナーであり、その生活様式は禁欲的な作風を真似ているとの噂が流れている。謎めいた人物であり、西洋の人々は彼を世捨て人だと言う。村上氏は講演会やサイン会を滅多に開催しないが、もし彼自身がトマス・ピンチョンやJ・D・サリンジャーのよう なマーケティング手法を好むのであれば、マーケティング機関は必要な流行現象を大事に育んでいくことだろう。

Murakami is nothing like JK Rowling
村上春樹とJ・K・ローリングは似ていない

「インディペンデント」紙 8月15日

村上氏とJ・K・ローリングは似ても似つかない。彼はトム・クランシーと同じくらい著作が飛ぶように売れる作家でありながら、カルトのままでいる。ダン・ブラウンのような巨匠であるにも関わらず、ファンはまるで秘めごとのように彼に対する愛を共有しているのだ。村上氏は僧侶の息子として生まれた父親を通じて、仏教の伝統に親しんでいる。仏教には実体のない「空」という概念がある。その中では「自己」さえ幻想だ。この概念こそが、絶望に陥ることなく、むしろ読者を刺激し、そして強烈に日本的である村上氏の文章を読み解く鍵となる。

ほかにもこんな日本報道が…

英国人障害者が日本で困ること

BBC Online News 8月14日

手の動きがままならない障害や指の欠損障害を抱える人々にとって、日本における箸の文化がときに困難を与えると示唆する記事を掲載。日本では間違った箸の持ち方をすると社会的逸脱行為に見なされるとする英国人の発言を引用する。

夕張市は「死に方を学んでいる都市」

「ガーディアン」紙 8月15日

北海道の夕張市における2010年時点の平均年齢が57歳であると伝えた上で、同市を「日本でそして世界で、もしかすると史上最も平均年齢の高い都市」であると伝える。また同市が現在「最後の苦しみ」の中にあり、「尊厳ある死に方を学んでいる最中である」とも。

氷上の貴公子にキス

「ガーディアン」紙 8月21日

日本スケート連盟の会長であり参院議員の橋本聖子氏がフィギュアスケート男子の高橋大輔選手にキスを強要したと伝えられている一件について。高橋選手を「氷上の貴公子」と紹介する。

おっぱい募金とセクハラ野次

「デーリー・テレグラフ」紙 9月1日

日本でエイズ予防のための募金を目的として参加者にAV女優の胸を揉ませる「おっぱい募金」というイベントが開催されたと報道。東京都議会で女性議員に向けたセクハラ野次問題が発生したことにも言及する。

 
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