ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 24 April 2024

東京都知事選に当選した舛添要一氏

Tokyo women call for 'sex strike'
東京の女性がセックス・ストライキ

「ガーディアン」紙 2月7日

ある女性抗議団体が、東京都知事選で舛添要一氏に投票した男性とは性交渉を持たないという「セックス・ストライキ」を呼び掛けた。テレビ番組を通じて人気を集めた舛添氏は、1989年に男性誌とのインタビューにおいて、女性は生理のときに正常ではなくなるため政治には向かないと発言したことがある。教育水準が高いにも関わらず、日本の女性の多くが出産後は退職し、また主婦になることを求める社会的圧力も強い。安倍内閣では女性閣僚がわずか2名に留まり、日本における企業の経営陣はほとんどが男性だ。

Not an election to be proud of
誇るべき選挙ではなかった

「エコノミスト」誌 2月9日

選挙期間中には社会保障制度や東京五輪開催を始めとする地域に根差した問題を積極的に取り上げていた舛添要一氏だが、世間では自身が女嫌いであるとの評判が立っている中で新しい都政を始めることになる。今回の選挙で落選した元航空幕僚長の田母神俊雄氏は安倍首相が靖国神社を月一回は参拝すべきであると主張し、また彼の支援者であるNHK経営委員の百田尚樹氏に至っては、南京大虐殺があったことを否定する発言をしていた。全体として見る限り、今回の都知事選は誇るべき選挙ではなかったのである。

ほかにもこんな日本報道が…

中頓別町が見習うべきもの

「ガーディアン」紙 2月6日

村上春樹氏の小説の中で、北海道の中頓別町ではタバコのポイ捨てが日常化していると受け取ることができる描写があったとして同町の議員が抗議した件を取り上げる。かつて英国人作家に酷評されたイングランド北東部の都市ハルが現在は文化事業に注力していることにも言及し、「中頓別町も見習うべきなのかもしれない」と提言。

日本の「寝起き逆バンジー」とは

「デーリー・メール」紙 2月7日

日本のお笑いタレントであるオードリー・春日へのドッキリ企画「寝起き逆バンジー」の様子を紹介。「日本のテレビは、予算をかけて精巧かつ恐ろしいいたずらを仕掛けることで知られている」とも。

羽生選手は「将来のスター」

BBC 2月14日

ソチ冬季五輪におけるフィギュア・スケートの男子フリーの実況で、金メダルを獲得した羽生結弦選手を「彼こそ将来の主要なスター」と評価。また高橋大輔選手の熱狂的なファンたちが投げる花束の多さについても触れ、「カリスマ性のあるスケーター」であったと現役引退を表明している同選手の長年にわたる活躍を称えた。

食べ物のファシズムは笑止千万

「エコノミスト」誌 2月15日

日本が日本食に対する奇妙なこだわりを持っていた過去を振り返り、そうした態度が近年では軟化しているとの現状を伝える。また農林水産省が日本食のまがいものを取り締まるために海外に「寿司ポリス」を派遣するという計画を立てていたなどの事例を挙げ、「食べ物のファシズムなど笑止千万」と述べる。

 

新型万能細胞STAP細胞の開発

Cheaper, faster and safer
より安く、速く、安全に

BBC Online News 1月29日

日本の科学者が、血液細胞を弱酸性液に浸すだけで幹細胞を即座に作ることができる方法を発表した。幹細胞に関しては目、心臓、脳などの治療で活用するための医療実験が既に実施されているが、今回の発表はこの技術をより安く、速く、そして安全なものとする可能性を秘めている。人間の身体は神経細胞、肝細胞、筋肉細胞など異なる役割を持つ細胞によってできている。幹細胞はこれらすべての細胞になることができるため、再生医療に取り組む医薬の分野における主要な研究テーマとなっている。

It may sound like magic
まるで魔法のようだ

「インディペンデント」紙 1月29日

英作家のアーサー・C・クラークは、かつて予測を科学的に説明するために、悪名高き「クラークの3法則」を提唱した。その3番目の法則が、「充分に発達した科学技術は魔法と見分けが付かない」というものである。弱酸性溶液に血液のサンプルを浸すだけで幹細胞を作りだすことに成功したという日本からのニュースの背後には、魔法のような要素が存在すると考えても許されるだろう。まるで魔法か何かのように聞こえるが、どうやら本当に起きたことのようだ。医療に活用される日が早く来ることを願う。

ほかにもこんな日本報道が…

「ぽっちゃり」に「デブ専」

BBC Online News 1月15日

女性の体型が小柄かつスリムであることで知られる日本という国で大柄の女性は どのような扱いを受けているかと問う動画を掲載。「ぽっちゃり」や「デブ専」という言葉も合わせて紹介した。

外国人よりもロボット

「フィナンシャル・タイムズ」紙 1月17日

日本の高齢化社会について。「日本人は今でもフィリピン人やインドネシア人ではなく、ロボットがいかに老人介護を行えるかについて語る」と述べている。

小野田寛郎氏が死去

「ガーディアン」紙 1月17日

終戦後約30年間もフィリピンのジャングルで任務を続けていた元陸軍少尉の小野田寛郎氏が死去したと報じる。

錦織圭選手を高評価

「サンデー・タイムズ」紙 1月19日

テニスの全豪オープンでの錦織圭選手について「ついに大躍進に向けての兆しを見せた」と評価。

稲嶺とゴリアテ

「エコノミスト」誌 1月20日

沖縄県の名護市長選において、米軍普天間飛行場の移設に反対を示す現職の稲嶺進氏が再選を果たしたニュースに、旧約聖書に登場する羊飼いの少年ダビデと巨人兵士のゴリアテの戦いを想起させる「稲嶺とゴリアテ」との見出しを掲げる。

 
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