今回の裁判の発端となったのは、イングランド北部ウェスト・ヨークシャーのダグ・ポーリーさんによる訴え。ポーリーさんが車いすでバスに乗車しようとしたところ、車いす利用者が来たら場所を空けることを推奨されている位置に、赤ん坊を寝かせたベビーカーを置いている女性がいた。バスの運転手に注意されたその女性は、ベビーカーが畳めないことを理由に移動を拒否。ポーリーさんは乗車できず、バスはそのまま発車した。
バス会社「ファーストグループ」は「(他の乗客に)依頼はできても、要求まではできない」という方針だが、この出来事を不服とするポーリーさんがバス会社を相手に訴訟を起こしていた。最高裁は、ポーリーさんの訴えを限定的に認めると説明。状況に応じて、バスの運転手が更に一歩踏み込んで車いすユーザーの便宜を図るべきだ、とした。
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