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Sat, 20 April 2024
バスカー土門の人生相談

土門秀明(どもんひであき)
山形県酒田市出身。バブルガム・ブラザーズのギタリストとして活躍後、渡英。2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可証(バスキング・ライセンス) を取得。著書に「地下鉄のギタリストBusking in London」(水曜社)がある。入魂のソロアルバム「From the Underground」 、ライブアルバム「Live in Tube」 も絶賛発売中。2012年5月より「地下鉄のギタリスト 第2章 激闘編」として未発表日記、爆笑ボツネタブログを開設!www.domon.co.uk

遥かなるマザーランド by LAZY

Dear ドモンさん
日本人って意地汚いというか、姑息というか、強欲な気がします。ホームレスが売る雑誌「ビッグイシュー」を買っている姿など見たことがありませんし(私もたまにしか買いませんが)、街ではホームレスに対して冷たい視線を投げ掛ける人が多いように感じます。それに引き換え欧米の人たちは、彼らに微笑みかけたり、話し掛けてたり、寛大な人が多いと思うんです。土門さんは、バスキングをしていてどう感じていますか?

回答

イエロー・モンキーって言われてるくらいですから……。

国民性とか民族性で一括りにしちゃうと、「個人の問題だから、国とか関係無いでしょ!」ってお怒りになる人、必ず出てきますよね。それは間違いなくその通りなんですが、反面、「それを言っちゃおしまいでしょ?」って感じもしますよ。特に私ら、こんなコラムなんか書いておりますと、国民性や民族性なんて美味しいネタですから、それを題材にして話を広げることもよくあるんです。なので、そういう否定的な考え方ではなくて、その国の慣習や宗教、教育といったものから導かれた統計による「一貫性のあるデータ」と思えばいいんじゃないでしょうか。

で、正直バスキングしてて英国って「宗教」を重んじる国だなってのは感じます。「汝の隣人を愛せよ」ということなんでしょうか。親が子供に「あそこで素敵な演奏してくれているバスカーさんに、『ありがとう』ってお金渡してきなさいね」と言って小銭を握らせるんです。すると子供はヨチヨチ歩いてきてニコッと笑って「Thank You」て言って小銭をポンっと入れてくれる。ほんと心が洗われるような瞬間ですよ。でもね、最近は「頑張ってください!」ってチップをはずんでくれる日本人の方も多いんですよ。

そんなあなたに
遥かなるマザーランド
by LAZY

日本を代表するハード・ロック・バンド「LOUDNESS」、その前身「LAZY」のラスト・アルバム「宇宙船地球号」より。このアルバム、マニアの中での評価は高い。なかでもこの曲は、アイドル・バンドにしてインストゥルメンタルという異例の名曲。いろんな人がいても地球は一つ。国民性を認めた上で、みんなと仲良くしていってくれい!



土門さんセレクションの音楽を収録した
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