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英国留学ならアフィニティ
Sat, 23 March 2019

本当に使える会計

経営において会計は身を守る防具だけでなく、勝ち抜くための武器にもなります。英国日系企業の経営者が知っておきたい会計トピックを、会計のプロが分かりやすく解説。

建設業界のサービス: 新たなVATリバース・チャージの要件

建設業界のサービス提供に新たなVAT制度が導入されると聞きました。

英国歳入関税庁(HMRC)は、建設業界の一部のサービス提供に新たなVAT(付加価値税)の会計方法を導入します。これは、建設業界に対する国内のVATリバース・チャージ制度で、一部の建設サービスに課されるVATの計上を、サービスの提供者ではなく、受ける側に義務付けるものです。

新制度は2019年10月1日から実施されます。これは、建設業界で「VATの不正行為(詐欺)」(Missing trader fraud)を取り締まるための、HMRCの取り組みの一環であり、すでに導入されているコンピューター・チップや携帯電話の販売、一部のエネルギーの供給に対する国内のリバース・チャージと同じようなものです。

VATリバース・チャージとはどういうものですか。

通常のVATの計上では、英国でサービスを提供する企業が、提供するものの価値に対してVATを計上し、HMRCにこれを納めます。その後、サービスを受けた企業は、VAT還付の資格に従ってHMRCからVATの還付を受けます。

リバース・チャージの制度では、VAT登録企業Aが建設サービスを他のVAT登録企業Bに提供し、そのサービスを受けた企業Bがさらに他にサービスを提供する場合には、企業AからBへ発行するインボイスではVATを請求しません。

サービスを受けた企業は、通常のルール通りサービス提供企業にVATを支払う代わりに、VATの還付を通じて、そのサービスのVATを支払わなければなりません。サービスを受けた企業は、通常のルールに従って購入により課せられるVAT(インプット税)として、そのVAT金額の還付を受けることができます。

新ルールでは、どんな建設サービスが影響を受けますか。

新たな国内リバース・チャージでは、企業間(B2B)における建設サービスの提供に標準税率(20%)または軽減税率(5%)のVATが適用されます。

支払いが「建設業界スキーム(CIS)」を通じた報告を義務付けられている場合、請負事業者および下請事業者を通じて、顧客がサービスのエンドユーザーに到達するまで適用されます。対象となる建設サービスには次のようなものがあります。

  • • 建物または構造物の建設や改築
  • • 道路工事やドックと港湾、鉄道のように土地と関わる工事の建設、改築、修繕、拡張、
    取り壊し
  • • 暖房や照明、電力供給、空調のシステムの設置
  • • 建設や改築の最中に行われる建物と構造物の内部清掃
  • • 建物や建造物の内部または外面の塗装や装飾

サービスの提供にリバース・チャージの要素がある場合には、サプライチェーン全体が国内リバース・チャージの対象になります。

建設企業はどういった点を検討する必要がありますか。

建設企業は、自社の販売や購入に対する新ルールの影響、およびサプライチェーンにおける自社の位置付けを検討する必要があります。特に次の点に注意してください。

  • • 自社の販売や購入を見直し、2019年10月からリバース・チャージの対象になるかどうかを確かめる
  • • 該当する場合、自社の会計システムに必要な措置を検討する
  • • 顧客からVATを受け取らないことでキャッシュフローに影響が出るか検討する

シャロン・ギリス シャロン・ギリス
VAT パートナー
HMCE(現HMRC)にてVATアシュランス関連業務、その後多国籍企業や様々な分野の顧客へのVATの助言を専門とする。現在GBAのVAT部門に高い専門性と豊富な知識をもたらしている。

 

財務
 

パートナー陣

  • 会計パートナー陣スティーブン
  • 会計パートナー陣ポール
  • 会計パートナー陣ニック
  • 会計パートナー陣ジョン
  • 会計パートナー陣イアン
  • 会計パートナー陣シャロン
  • 会計パートナー陣祐介

当記事はあくまでも一般的な情報を提供する目的で作成されており、専門的なアドバイスを目的としたものではない為、これを受けての対応は独自の責任の下で行ってください。
正式なアドバイスは、全体的且つ詳細状況を把握した上にのみに提供される必要があります。また、ここに記載の情報は、執筆当時において最も正確なものとして提供を行っています。
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