まあ、いろいろと大人の事情があるんですよ……。
最近、英国では生演奏してる番組多いですよ。BBC2の「Later with Jools Holland」なんかは、ほとんど生演奏でやってますが(音楽スタイルによってコンピューターやバックトラックを使う場合もあります)、確かにちょっと前までは「当てぶり」や「クチパク」は多かったですね。現在の日本の場合は、結構有名な音楽番組でも、歌は「生」で、演奏は「当てぶり」というパターンが主流みたいです。
それには様々な理由がありまして、まず、いろんなアーティストが出演する音楽番組って時間割がタイトです。カメラ・チェックや舞台装置の転換などで裏方の人たちはテンヤワンヤだし、売れっ子アーティストは、スケジュール調整が大変なんです。そんな中で、いちいちドラムの音がどうの、ギターの音がどうの、なんて注文してたんじゃ時間がいくらあっても足りません。なので、中途半端に生演奏するくらいなら、完璧なカラオケを流した方が、スタッフ側も出演者側も楽なんですよ。実は、私も昔「当てぶり」したことありますが、弾いてるフリするのも結構難しいもんですよ(笑)。
< 前 | 次 > |
---|