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Sun, 24 November 2024

ビン・ラディンを探せ! from UK

米国をはじめ各国政府が血眼になって行 方を追う、テロ組織アルカイダの黒幕 オサマ・ビン・ラディン。アフガニスタンの山 岳地帯に潜伏中と伝えられていたが、どうやら最新情報によれば、ロンドンのど真ん中、バッキンガム宮殿に潜入して警備兵に身をやつし、バグパイプに見せかけた銃で女王を狙っているらしい。

ご心配なく、もちろんこれは架空の話。10月に英国で出版された「Where's Bin Laden?(ビン・ラディンを探せ!)」の中の1ページだ。無数の群衆が描き込まれたイラストの中から謎の青年ウォーリーを探し出す「ウォーリーを探せ!」シリーズは世界中で大人気を博したが、このパロディ本ではなんとビン・ラディンが主人公。ビン・ラディンはロンドン以外にもパリのエッフェル塔、アムステルダムの飾り窓地帯、シドニーのハーバー・ブリッジといった世界各国の名所で神出鬼没ぶりを発揮している。

しかし、この本、実際にアルカイダのテロの標的となったロンドンやニューヨークを舞台にしたページを含んでいるため、「何でも金儲けの対象にしていいのか」と批判する声もある。先に出版されたオーストラリアでは、相次ぐ抗議を受けて大手デパートの本棚からその姿を消してしまった。01年にニューヨークで発生した9・11同時多発テロの犠牲者になった人々の家族は、「怒るというよりも悲しくなります」と語る。

だが英国での出版元であるニュー・ホランド出版は「クリスマスにぴったりの楽しい本です。なにしろ英国人にはヒトラーさえも風刺するというユーモア精神がありますからね」と余裕のコメント。「皮肉としてみてくれるので、反応は上々ですよ」とのことだ。

世界に名だたる各国の諜報機関が巨額の資金と人材を投入し、それでも見つけられないビン・ラディン。その捜索メンバーにこれからはイラストにじっと目を凝らす子供も加わることになる。紙の上だけとはいえ、あなたも世界で最も「WANTED!」な人物の第1発見者になってみる!?

「METRO」紙ほか “Where's Bin Laden?”



 

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