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Sat, 24 October 2020

温暖化の星の王子さま from UK

本誌1076号(12月21日発行) 伝統ある英国王室の皇太子が、一般市民と同じ列車に乗り合わせる? この驚きの図、「環境に優しいライフスタイル」を王室内で率先して行うことを発表したチャールズ皇太子自身の発案なのだ。

彼の新ライフスタイルの最初の犠牲となったのが、二酸化炭素をたれ流す専用ジェット機とヘリコプター。今後の皇太子の移動はなるべく鉄道や車を利用して行われることになる。空路を利用する場合も、可能な限り通常スケジュールで運行されている便への搭乗を考えているそうだ。

とはいえ環境に優しい移動方針の適用範囲にも限界があり、皇太子がロンドンを地下鉄や自転車で移動というのはさすがに実現不可能。代わりに彼の愛車ジャガーが、使用済み植物油などから作られる燃料で走るバイオディーゼル車へと変更される見込みだ。

皇太子のより良い環境への情熱はそれだけに留まらない。例えば、二酸化炭素排出が環境に与える影響を企業の会計要素に組み入れるべきだと提言。環境保全に関する情報を企業側に開示させ、株主や消費者からの企業への圧力を高めようというのである。もちろん情報開示のイニシアチブを取るのは皇太子自身の会社。彼が所有するオーガニック食品会社のダッチー・オリジナルズは、原料の育成、製品の加工と供給のプロセスにおいて、温暖化を促進する成分がどれだけ削減されているかを計量し、その数値を商品パッケージに表示するそう。

「こんな問いを発する経営者が何人いることでしょう?『我々のビジネスは、何マイル分の南極の氷を溶かしているのか?』『何インチの海面を上昇させた?』『どれだけの種を危機にさらしている?』。決して気分のいいものではありませんが、それでも問わねばならないのです」、そう皇太子は語る。

その生活に市民の血税が注ぎ込まれているという部分では評判の芳しくない王室だが、影響力の使いどころをしっかり心得えた彼の行動は高く評価されるべきだろう。ロンドン市内を自転車で駆け巡る皇太子の姿が見られないのは、多少残念だけれども。

「The Guardian」紙 "Prince Charles pledges greener royal lifestyle"他



 
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