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ニュースダイジェストの制作業務
Sat, 26 September 2020

ハッカーも願った!?スト回避 from Germany

ハッカーも願った!?スト回避
いまや時の人、GDLのボス、マンフレッド・
シェル氏(左)。現在は保養休暇中。
長期戦と見たか……
もうそろそろ潮時でしょう。「こうなったら意地だ、とことんやってやる!」なんて勘弁して……。数カ月にわたり熱い火花が散っているドイツ鉄道、ドイチェ・バーン(DB)の労使交渉のことである。賃金引き上げなどをDB側に要求する機関士組合(GDL)は鉄道ストをドッカン、ドッカンと打ち上げ、威勢のいいことといったら花火並み。「すずめの涙ほどの給料で、こき使われてたまるか!」という気持ちはよく分かる。でも世の中、そんな物分かりの良い人ばかりではないのが現実で……。

10月半ば、一向に前進する気配のない交渉に、両者ともピリピリしていたある日のこと。GDLがその数日前に時限ストを実施し、次はでっかく終日といくか、とスト突入のタイミングを狙っていたまさにその時、当のGDLの公式ホームページに、こんな号外が発信されたのだ。「我々GDLはDB側と歩み寄り、ストを決行しないことにした」。

スト宣言や交渉の経過など、逐一ニュースが更新されるGDLのホームページは、恐らく今、全国で最もアクセスが多いサイトなのではないだろうか。あの日このニュースをチェックして、ホッと胸を撫で下ろした人もいただろう。でも実はこれ、真っ赤なウソ。なんとハッカーの仕業だったのだ。

あせったのはGDLである。ストだ!と気勢を上げていた時に、自分たちのホームページに寝耳に水のニュースが載ったのだから。GDLはハッカーの侵入発覚後、直ちにホームページへのアクセスを停止し、その偽情報を消去した。でもその間約1時間。地方のラジオ局などではこのニュースを放送してしまったところもあったという。

ハッカーが流したこのニュースは、こう続いていたらしい。「我々は、この『戦い』をエスカレートさせることで、一般利用者やDBに多大な損害を与えるわけにはいかない」。……結構しおらしい。もしかしたらこのハッカーも電車通勤者なのかもしれない。ストに見舞われ会社に遅れ、上司に嫌味を言われ……。

何はともあれ、気になるのは労使交渉の行方。願わくば、この記事が掲載される頃には合意に至っていてほしいものだが、無理か……。

「Die Welt」紙オンライン版 "Hacker schlichten Tarifstreit bei der Bahn" ほか



 
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