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Wed, 11 December 2019

シロクマ・ブームの裏に潜む金銭争い from Germany

シロクマ・ブームの裏に潜む金銭争い
 シュタイフ社からもクヌートのぬいぐるみ
 が限定発売された
その愛らしさで万人を魅了し、ドイツだけでなく日本にまでシロクマ・ブームをもたらしたベルリン動物園の「クヌート」。今や立派に成長して「愛らしい」面影はなくなってしまったうえ、ニュルンベルク動物園とシュトゥットガルト動物園で昨年末、「フロッケ」と「ヴィルベア」という若き強力なライバルが誕生したが、なんのその。ドイツではドキュメンタリー映画「クヌートとその友達(Knut und seine Freunde)」が封切られるなど、元祖の人気は今も健在だ。でもこの裏で、金銭をめぐるドロドロの争いが繰り広げられていようとは……。

事態の全貌を掴むには、まずクヌートの生い立ちから。クヌートは2006年12月、ベルリン動物園内で父親ラースと母親トスカの間に生まれた。同園でシロクマの赤ちゃんが誕生したのはなんと33年ぶり。そして母トスカが育児を放棄、飼育係のトーマス・デルフラインさんが育てることになったことも相まって、世界中から注目を浴びることになった。

クヌートの愛らしさに惹かれて殺到した来園者は、これまでに約300万人。入場料のほか、キャラクター・グッズの販売などでクヌートが稼いだ金額は、ざっと500万ユーロ(約7億9000万円)にもなるというから恐れ入る。

そして時をさかのぼること1999年、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州ノイミュンスター。当地の動物園がベルリン動物園に雄のシロクマを貸し出した。雄のシロクマはそこで運命の相手に出会い、子どもに恵まれる……。

もうお分かりだろう。雄のシロクマはラース、そう、クヌートの父親だったのだ。そこでノイミュンスター動物園が、同園もクヌートの所有者であると主張。クヌートの稼ぎの一部を得る権利があるとして、分け前を要求しているというわけだ。

これだけの大金を前に欲が出てしまうのは人間の性……と言いたいところだが、愛らしい子グマの笑顔も台無しとなってしまう、なんとも醜い争い。ドキュメンタリー映画のヒットは確実。そして4月にはクヌートの記念切手も発売されるという。さらなる利益をもたらすこと必至なクヌートをめぐる争いは、ブームとともに続いてしまいそうだ。

「SPIEGEL ONLINE」
"NEUMÜNSTER VS. BERLIN Millionenstreit um Eisbär Knut geht weiter"



 
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