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Wed, 22 January 2020

経済問題となった落ちこぼれ from France

経済問題となった落ちこぼれ
国の未来のためにも、しっかりと勉強しておくれ
5月に開催された今年のカンヌ国際映画祭で中学校を舞台にしたドキュメンタリー・タッチの作品「Entre Les Murs(The Class)」が最高賞のパルム・ドールを受賞して以来、教育に関する話題がフランス国民の関心を呼んでいる。この映画を観たグザビエ・ダルコス教育相も、「(財政的に)厳しい状況の中で、それでも教育に取り組むフランスの教師たちの姿勢に敬意を表した作品だ」と温かなコメントを寄せた。

フランスの教育界といえば、現在最も話題になっているのが落第生の多さ。経済協力開発機構(OECD)加盟国内での留年経験者は平均13パーセントなのに対して、フランスにおける15歳までの生徒の中で、留年経験のある生徒はなんと38パーセント。つまり、5人に2人が留年の経験があるという計算になるのだから驚きだ。

先のダルコス教育相も、この問題についてはかなり真剣に取り組んでいるよう。ある社会学者によると、フランスで落第生を完全になくせば、彼らを受け持つ教員2万5000人に充てる経費、その額約10億ユーロ(約1600億円)が節約できるという。教育予算を大幅に削ることを既に決定し、来年度から1万2000人もの教員を一気に整理しようとしている教育相にとっては、それこそ最大の懸案。つまりは落ちこぼれ学生も、その落ちこぼれ学生を指導する熱血先生も、国の経済問題にまで発展するほどのまさに問題児と化してしまったというわけだ。

そんな中で公開されたのが、フランスにおける教育のあり方を浮き彫りにした映画、「Entre~」。開催地であるフランスの映画が最高賞に選ばれたのは20年ぶりというから、それだけ大きな支持が寄せられたのであろう。そういえば、今年春にダルコス教育相が教員数削減案を打ち出したとき、フランスの学生は真っ先にデモ行進を行って教育者を支援していた。映画のようなハッピー・エンドにはならなくとも、勉学に励む学生と彼らを鼓舞する教師たちが共にハッピーになれるような世の中になれば、この映画も浮かばれることであろう。

「Le Figaro」紙 "Le redoublement dans le collimateur de Darcos"



 
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