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Tue, 10 December 2019

大きな「ß」がようやく誕生 from Germany

大きな「ß」がようやく誕生
「大きな「ß」が ようやく誕生
同じアルファベットでも、フランス語には「アクサン」「セディーユ」とあるように、ドイツ語にも「ウムラウト」や「エスツェット」といった個性的な文字がある。ドイツ語に馴染みのない方のためにご説明すると、ウムラウトは「ä」「ü」「ö」と文字の上にチョンチョンが付いているもの。フランス語の「トレマ」と形が同じせいか、ウムラウトの知名度は意外と高いかもしれない。でも一方の「エスツェット(ß)」は、「B(ベータ)」と間違われることがしばしばで、存在感はいまいち。その上にアルファベットの大文字がないので、これまでなかなか厄介な問題を起 こしてきた。

実はドイツ語で「ß」で始まる単語はないので、大文字の必要性はあまりないと言えばない。でも例えば曲の題名のように、全部を大文字で書かなければいけないような場合もある。「ß」は「ss」とも書けるので、これを大文字で書くときは「SS」で代用するという逃げ道もあるのだが、これだと「MASSE」が「Masse(塊、群衆)」なのか「Maße(大きさ、範囲)」なのかが曖昧になってしまう。無理やり大文字の間に小文字を「MAßE」と埋め込んでしまえば、今度はどうも不格好になって しまうし……。

そんな悩みを解決すべく、最近になってその「エスツェット」にようやく大文字形が誕生した。「ß」の大文字誕生の必要性については、すでに130年も前から論議されていたというが、コンピューターが普及して私的な文書も活字体になった今日になって、「B」と間違えられないような形がデザインされたというわけ。

とはいっても、ドイツ語のつづり方を決める「正書法」では、引き続き大文字の「ß」は「SS」で書くのが正規のルールとなる。そもそも、ほとんどのパソコンでは「ß」の大文字をキーボードで打ち出す方法がない。通常なら各アルファベットは、シフト・キーとの併用で大文字になるはずだが、「ß」キーとシフトを押すと「?」が出てきてしまうのはちょっと皮肉。大きな「ß」の前途は、まだまだ多難なようだ。

yahoo nachrichten (DPA) "Das große ß ist da"



 
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