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Wed, 22 January 2020

パリの工事はいつ終わる? from France

パリの工事はいつ終わる?
網に覆われたパンテオンの裏側
パリの景観の美しさは誰もが認めるところで、古今東西、多くの作家や詩人が自作のなかでその美を謳ってきた。ところがこの頃は、その定説に突っ込みを入れてしまいたくなることがしばしば。というのも、パリが誇るいくつかの歴史的建造物の周辺に、醜いプレハブが立ちはだかっているのだ。

世界有数の美術館であるルーブル美術館の北の正面に最近新しく出没したのは、工事用に建てられた巨大な物置小屋。この小屋はルーブル宮殿の外堀内に設置されており、美術館入場ポーチをくぐる際には嫌でも目に入ってきてしまう。今後行なわれる工事では、このスペースをイスラム美術の展示場にする予定だというが、工期である2年で終わるかどうかは怪しいところだ。「景観が台無し!」と不満を唱えるパリ市民に、文化相は「このプレハブは新しいので醜くない」と空しく応戦しているとか。

パリの中心地1区にそびえたつゴシック様式のサント・シャペル教会も、そんな悲惨な目に遭っている例の一つ。この荘厳な礼拝堂の隣には、パリ裁判所がある。この裁判所は現在、修復工事期間中で、「仮の」スペースとして、全長60メートルもの味気ないプレハブ小屋が建っているのだが、そのせいで肝心の美しい建築がその影に隠れてしまっているのだ。しかもこの状態が既に10年も続いているというのだから、文化遺産を守るための活動家でなくても「何て長く続く『仮』なのか」と呆れてしまう。なんでも裁判所自体が引越しするまではこの状態が続くそうで、それがいつになるかのめどは立っていないというから恐れ入る。また、歴史上の偉人たちが眠る万神殿、パンテオンの裏にも、網に覆われたスペースがあり不評を買っている。古びた外観を一新すべく工事が行われるが、こちらも何年かかるかは未定だとか。

シャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトン本店は、改装工事期間中、ショップ全体を覆う工事シートを、隣接する建物の景観そっくりに模写し、好評を博した。遊び心のあるフランス人のこと、工事用のプレハブ小屋も「さすが、おフランス!」と人をうならせるようなつくりにして欲しいものだ。

「Le Parisien」紙
"Vue gâchée sur les monuments"



 
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