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jal
Fri, 05 March 2021

今すぐ英国を撮りに行こう
英国での思い出をより美しく残すための、ちょっとしたコツをご紹介します。

第34回 明るくも、力強くも
~光を使いこなす

窓辺のように、光が被写体に片側から当たる状況下では、光が強ければ強い程、光源と反対の側面は影が強く出る傾向にあります。その影を弱め、被写体をより明るく見せるには、以前ご紹介したように、影が出る側に「レフ板」と呼ばれる白い紙や板を配置し、反射光を利用して影になっている部分を明るくする方法があります(本コラム第26回、第33回参照)。

今回例に挙げた2枚の写真は、共に食べ物の写真ですが、1枚は前回の例のようにレフ板を使って、もう一方は使わずに撮影しました。

写真1は、料理の背後から光が当たっている「逆光」と呼ばれる条件下で撮影したものです。もしレフ板を使わずに撮影を行った場合、手前にあるパイの断面は暗くなり、パイの具ははっきりと見えないでしょう。

写真2では、焼きあがったばかりのパン表面の、ガリッとした質感を力強く立体的に表現したかったので、あえてレフ板は使わずに陰影のコントラストを強調しました。

これらはあくまでもたくさんある撮影方法の一つですが、方法をいくつか知っておくと、様々な選択肢の中から自分の思い描くイメージに近い写真作りをすることが可能です。


(写真1)
パイの中身をきちんと見せたかったので、手前の
カットされたパイ近く、画面に入らないぎりぎりに
レフ板を配置し撮影した。そのため逆光の環境ながら
パイの断面は影になっていない


(写真2)
パンの表面のガリッとした質感を強調するため、
あえてレフ板を使わずコントラストの高い写真にした。
パンの全体像よりも、パンの持つ特徴にフォーカスした


 
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前川 紀子: 滋賀県出身、1998年よりフリーランスに。以後フード専門カメラマンとして食の専門誌やレシピ本を中心に仕事をする。2007年に渡英、08年よりロンドン在住。
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