ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Thu, 21 November 2024

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第36回 主役だけを目立たせる
〜フラッシュ光の「写り込み」を防ぐ

屋内や屋外での記念撮影、特に暗くなってからの撮影では、足りない光を補うためにフラッシュが必需品となります。そんなときに気を付けたいのが、フラッシュ光の「写り込み」。背景が窓などの反射しやすい素材の場合、例に挙げた写真1のようにフラッシュの光が画面中央に写り込んでしまいます。

写真を見る側からすると、画面の中央に白い光が写っていれば、どうしても視線がそちらに向いてしまうでしょう。しかしこの「写り込み」は、撮影者がほんの少し角度を付けて立ち、カメラと被写体の背景が平行にならないように気を付けるだけで避けることができます(写真2)。つまり、鏡の前に立ったときに、真正面から撮影すれば自分の姿が写り込んでしまいますが、自分が鏡に写らない所まで横に移動すれば問題なくなる、その応用をするのです。

これは、お店のショー・ウィンドーのディスプレーを撮影するときにも使えます。このときもショー・ウィンドーの正面に立たず、少し角度を付けて撮影するといいでしょう。ただ、写り込んでしまうのは、決して撮影者だけではありません。天気の良い日などは窓に周りの景色が写り込み、中のディスプレーが見づらくなることもありますので、そういった撮影は、写り込みの起こりにくい夜間に行うのが得策だと言えるでしょう。


(写真1)
背景と並行に立ち、フラッシュを使い撮影した。
窓の中央に白く光るのがフラッシュ光の「写り込み」


(写真2)
立つ位置を変えて撮影。窓と角度を付けるように立ち、
フラッシュを発光すれば、背景に写り込まない


 

前川 紀子: 滋賀県出身、1998年よりフリーランスに。以後フード専門カメラマンとして食の専門誌やレシピ本を中心に仕事をする。2007年に渡英、08年よりロンドン在住。
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