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Thu, 21 November 2024

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英国での思い出をより美しく残すための、ちょっとしたコツをご紹介します。

第46回 美しいプリントのために
~解像度と比率を設定する~

今回は、撮影した写真を美しくプリントするために必要な要素を、詳しくご説明しましょう。

画像をプリントする際に注意したいのは、前回(本コラム第45回)お話しした「解像度」ですが、美しいプリントを望む場合は、おおよそ300dpi (ppi)が必要だと言われています。しかし、パソコンのモニターは解像度が100dpi以下に設定されており、解像度が低い画像でも比較的きれいに見えてしまうため、モニター上で画像が美しいからといってプリントをしても、画像の荒れが目立ったり、輪郭のはっきりしない写真に仕上がってしまったりしがちです。解像度は、常に目的に合わせて適切な数値に設定しなければなりません。

前回と重複しますが、写真をプリントする際には、用紙に合わせたピクセル数が必要になります。下記の式に必要なサイズを当てはめ、写真のサイズに合った大きさの画像を用意しましょう。

「写真の縦の長さ×解像度(dpi)」×「写真の横の長さ×解像度(dpi)」
=全体のピクセル数

ただ、用紙によってはオリジナル画像と比率が違うこともありますので、重要な部分がプリント時にカットされてしまわないように、事前に用紙の比率に合わせてトリミングしておくか、写真ラボに注文する場合には、どの部分を残したいかを伝えておけば安心です。

また、写真を大きく引き伸ばす前に、まずは小さなサイズでテストをするとイメージが湧きやすいでしょう。プリントに用いる紙によって色の出方が微妙に異なってくるなど、モニター上と紙にプリントされた画像は印象が違うこともあるので、コストのかかる大きなプリントで「考えていたものと違う」ということにならないためにも、事前のテストをお勧めします。

撮影したイメージをパソコンの画面上で鑑賞するだけでなく、気に入った画像を大きく引き伸ばしてプリントし部屋に飾ると、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。



 

前川 紀子: 滋賀県出身、1998年よりフリーランスに。以後フード専門カメラマンとして食の専門誌やレシピ本を中心に仕事をする。2007年に渡英、08年よりロンドン在住。
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