Bloomsbury Solutions
Thu, 21 November 2024

ロアルド・ダールを観る・聴く・食べる - 英国人が大好きな童話作家

英国の子供ならきっと誰でも知っている、
人気児童小説家ロアルド・ダール。
ダールの作品はどれもユーモアと
温かみに溢れるが、
ブラックな毒も仕込まれており、
それが子供だけではなく
大人にも人気の秘密だろう。
9月13日はそんなダールの生誕100年記念日。
各地で様々なイベントが企画されている。

ロアルド・ダールRoald Dahl ロアルド・ダール
(1916年9月13日~1990年11月23日)
1916年9月13日、カーディフ生まれ。第二次大戦中は英軍戦闘機パイロットとして従軍し、そのときの経験を基に小説を書くようになった。米ワシントンで駐米英国大使館付き空軍将校として働きながら、英国のスパイとして活躍したとされるなど逸話も多い。また、児童小説だけではなく大人向けに「あなたに似た人」「キス・キス」といった短編や、長編小説「オズワルド叔父さん」なども書いている。007シリーズで知られるイアン・フレミングの友人でもあり、映画「007は二度死ぬ」の脚本も手掛けた。1990年11月23日、オックスフォードで死去。Roald Dahl ロアルド・ダール

1
ダールといえば、この挿絵画家
The BFG in Pictures

クエンティン・ブレイク

ロアルド・ダール作品の挿絵でおなじみのイラストレーター、クエンティン・ブレイクがダールの「The BFG」(邦題「オ・ヤサシ巨人BFG」)のために描いたオリジナル挿絵40点が初公開展示されている。ちなみに、この博物館はブレイクによって2014年に創設された。

10月2日(日)まで 火~日 10:00–18:00
£7
House of Illustration 2 Granary Square, London N1C 4BH
020 3696 2020
Kings Cross St.Pancras駅
www.houseofillustration.org.uk

2
シャードでお茶とダールが楽しめる
Roald Dahl 100 Afternoon Tea

ロアルド・ダールのアフタヌーンティー

欧州一の高さを誇る高層ビル、ザ・シャードの31階で、ダール作品にちなんだメニューのアフタヌーン・ティーが楽しめる。「アッホ夫婦」の鳥のパイ、「ジャイアントピーチ ダールのおばけ桃の冒険」からはピーチ・メレンゲなど。ブレイクのイラスト付きの食器でサーブされる。シャンパン・アフタヌーン・ティーのメニューもあり。

9月30日(金)まで 月~金 13:00–17:00 
£45~62
Aqua Shard
Level 31, The Shard, 31 St. Thomas Street, London SE1 9RY
020 3011 1256
London Bridge駅
www.aquashard.co.uk

3
人気のロングランをこの機会に
Matilda The Musical

マチルダは小さな大天才 Matilda The Musical

ダールの「マチルダは小さな大天才」を基に、ミュージシャンで俳優、コメディアンとしても活躍するティム・ミンチンが作詞作曲したミュージカル。天才少女マチルダが、子供の心を理解しようとしない大人たちに立ち向かっていく様子を描く。2012年には英演劇賞「ローレンス・オリビエ賞」で7部門を受賞した。

月~土19:30(水・土は14:30もあり)、日15:00
£20~122.50
Cambridge Theatre 32-34 Earlham Street, London WC2H 9HU
0844 412 4652
Covent Garden駅
http://uk.matildathemusical.com

4
怖いもの知らずの食通さんにぴったり
Dinner at the Twits

アッホ夫婦

ダール作品の「The Twits」(邦題「アッホ夫婦」)の登場人物、意地悪なアッホ夫妻があなたをディナーに招待、という設定で考案された不気味なコース料理が楽しめる。作品中ではミミズ入りスパゲティーを作っていた夫婦。どんなものが供されるかはお楽しみ。コースは90分で、作中人物になりきったキャストたちが盛り上げてくれる。

9月4日(日)~10月30日(日) 火~日 時間はサイトを参照 
£76.50~111.50
The Vaults Leake Street, London SE1 7NN
0844 248 1215
Waterloo駅
www.twitsdinner.com

5
ファンだったら訪れてみたい
The Roald Dahl Museum and
Story Centre

ロアルド・ダール・ミュージアム&ストーリーセンター

ロンドン郊外バッキンガムシャーの小さな街にある、ダールが1990年に死去するまで36年にわたり住んでいた家。ここは現在、ダールの児童文学を紹介する博物館になっている。劇や朗読会など様々なイベントも開催されているので、ウェブサイトで確認を。ショップにはブレイクのイラスト・グッズがいっぱいだ。

ロアルド・ダールのショップ

火~金 10:00-17:00、土・日 11:00-17:00
£6.60
The Roald Dahl Museum and Story Centre
81-83 High Street, Great Missenden, Buckinghamshire HP16 0AL
01494 892 192
Great Missenden駅(Marylebone駅から45分)
www.roalddahl.com/museum

6
街を挙げてのダール祭り
City of the Unexpected

カーディフでダールの生誕を祝う記念イベント

ダールの生まれ故郷であるウェールズのカーディフでは、市を挙げて2日にわたりダールの生誕を祝う記念イベントが開催され、街はダール一色に染まる。当日は街の各所で様々なイベントが行われるので、ファンの方は泊りがけで訪れても楽しめそう。城や教会、庭園など、思わぬ場所でのブック・リーディングもある。

9月17日(土)& 18日(日) 土13:00-21:30 日10:30-17:00
無料
カーディフ各地
029 2063 6464 (Wales Millennium Centre)
Paddington駅から列車でBristol Parkway駅まで。
以西は週末に工事が行われるため、振替バスを使いCardiff Centralまで。
詳細はサイトを参照
www.cityoftheunexpected.wales

7
ウンパ・ルンパやリスも登場
Charlie and The Chocolate Factory

チョコレート工場の秘密

英国の映画監督サム・メンデス演出による、人気ロングラン・ミュージカルは「チョコレート工場の秘密」が原作。チョコレート工場の社長ウィリー・ウォンカは、チョコレートの包み紙の中に金色の当たり券を見つけた子供だけ、自分の工場に招待するという。偶然にも当たり券をつかんだ貧しいチャーリー少年が工場で見たものは……。

2017年1月7日(土)まで 月~土 19:30(水・土は14:30もあり)
£17.50 ~ 125
Theatre Royal Drury Lane Catherine Street, London WC2B 5JF
08448 588 877
Covent Garden駅
wwww.charlieandthechocolatefactory.com

何冊読んでる?
ダールの代表的な児童小説

すばらしき父さん狐
(父さんギツネバンザイ)

Fantastic Mr Fox
すばらしき父さん狐 (父さんギツネバンザイ)

丘の上で暮らす子だくさんなキツネ一家の主人が、残虐な農場主と食糧をめぐって知恵比べ。子供たちにご飯を食べさせるため、父さんギツネが大奮闘する姿を描く。ウェス・アンダーソン監督が「ファンタスティックMr. FOX」のタイトルで映画化。

ジャイアント・ピーチ 
ダールのおばけ桃の冒険

James and The Giant Peach
ジャイアント・ピーチ 
ダールのおばけ桃の冒険

両親を亡くし、2人の意地悪なおばさんと暮らす可哀想なジェームズ少年が、巨大化した桃の中に入り込み、友人になった虫たちとともに大冒険に出掛ける。ヘンリー・セリック監督が「ジャイアント・ピーチ」のタイトルで映画化。

The BFG
オ・ヤサシ巨人 BFG

The BFG
オ・ヤサシ巨人 BFG

ある夜、巨人にさらわれたソフィー。巨人の名は、オ・ヤサシ巨人BFG。連れて行かれたのは巨人の国だった。そこでは巨人たちはニンゲンマメ(人間)を好物にしていて……。スティーブン・スピルバーグ監督により今年、映画化されている。

The Enormous Crocodile
大きな大きなワニのはなし

The Enormous Crocodile
大きな大きなワニのはなし

川から出て人間の子供を食べに街へ向かった大きなワニ。ココナッツの木のふりや校庭のシーソーのふりをして、何とか子供に近付き食いつこうとするが、そのたびにカバ、サル、ゾウといったほかの動物たちに邪魔されてしまい……。

アッホ夫婦

The Twits
アッホ夫婦 (いじわる夫婦が消えちゃった!)

意地悪で醜いアッホ夫婦と暮らし、常に彼らに虐待されているサルのマグル=ワンプ氏。英語のできないマグル=ワンプ氏は、庭にやって来た故郷アフリカからの渡り鳥に現状を告げ、ついに復讐のために立ち上がる。

アッホ夫婦

The Witches
魔女がいっぱい

お話好きの優しいおばあさんと住む少年がある日、魔女の集会を見てしまう。魔女たちは、英国中の子供をネズミにしてしまおうと話し合っていた。彼らに気付かれネズミに変えられてしまった少年は、おばあさんと一緒に魔女たちと戦うことになる。

www.penguinrandomhouse.co.uk

 

この記事を気に入っていただけたら、ぜひ任意の金額でサポートをお願いします。

*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

Dr 伊藤クリニック, 020 7637 5560, 96 Harley Street 日系に強い会計事務所 グリーンバック・アラン 不動産を購入してみませんか LONDON-TOKYO お引越しはコヤナギワールドワイド

JRpass totton-tote-bag