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Sun, 22 December 2024

8月に発表された、ロンドン・メトロポリタン大学が欧州経済領域(EEA)以外の国籍を持つ留学生を受け入れるスポンサー資格を剥奪されたという報道にショックを受けた方も多いと思います。当初、すべての学生は、代替となるほかの大学へ新たな手続きをして入学しなおさなければいけないとされていましたが、先月21日の高等法院の判決で、現在同大学で学ぶ在学生(既に入学が決定している新入生も含む)に限り、そのままロンドン・メトロポリタン大学で勉強を続けて良いことになりました(ただし英国国境庁が不適切と判断した学生は除く)。今回は、この学校に限らず、在籍中の学校がスポンサー資格を失った場合、学生はどのような手続きを取るよう指示されるのか、当初予定されていたロンドン・メトロポリタン大学の場合を基に紹介していきます。影響を受ける学生・受験生のすべてに、英国国境庁からの通知が送付されますが、下記ではその通知を受け取ったあと必要となる事項を述べます。

● スポンサー資格を剥奪された学校に在籍中の学生の場合

・ 引き続き英国で学びたい場合、改めて別の学校に申し込みをし、Tier4を申請し直さなければいけません。英国国境庁から送られた通知に記載されている日付から60日以内に、英国国境庁と教育機関の推薦する代替の学校へ入学申し込みをします。入学が許可され、Confirmation of Acceptance for Studies(CAS)を受け取ったら、Tier4の申請に必要な書類を改めて英国国境庁に提出。必要とされる英語能力の基準が昨年から変わるなど、Tier4申請項目に変更があるため、現在のTier4申請に則した書類をそろえるようご注意ください。

・ もしも勤務先を見つけた場合は、Tier2としてビザを申請することが可能です。その場合も、通知に記載されている日付から60日以内に、スポンサーを見つけることが必須です。

・ Tier2・Tier4ともに、60日以内にスポンサーが見つからない場合は、英国から退去しなくてはいけません。

● スポンサー資格を剥奪された学校からのCASを持ち、 Tier4申請中または申請予定の学生の場合

・在学生同様に英国国境庁から通知が行きますので、そこに記載されている日付から60日以内に、英国国境庁と教育機関の推薦する代替の学校へ入学を申し込みます。スポンサーシップを剥奪された学校が発行したCASは無効です。また、入学を予定していたものの、現在まだ母国にいて英国国境庁からの連絡を受けていない場合は、学校に直接問い合わせてみましょう。Tier4を取得済みだからと今から渡英しても、CASが無効となっているので入国はできません。

● そのほか

・ もしも学生が家族を伴って来ていて、その家族が家族ビザ(dependants)を所持していた場合は、当人のTier4が無効になった時点で自動的に家族ビザの有効期限も終了します。

・ スポンサー資格を剥奪された学校に卒論(dissertation)を提出、またはこれから提出しようとしていた大学院生(Post Graduate)は、学校側がその卒論をきちんと審査するので、論文が基準を満たしていれば、通常通り卒業証明書が発行され、学位も授与されます。

今回、英国国境庁の決定を高等法院が覆すなど、ロンドン・メトロポリタン大学の学生は予測不可能な状況に陥っています。この学校に限らず、そのような立場になってしまった学生は、慣れない自己処理、準備不足や理解不足で将来のチャンスをふいにすることがないよう、専門家のアドバイスを受けながら、ビザの更新・取得を着実に進めていきましょう。

 

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