90歳を迎えるエリザベス女王を皆で祝おう
女王の誕生日関連行事のスケジュール
もうすぐ90歳になるエリザベス女王。
今年は毎年恒例の祝賀行事に加えて、ロンドン中心部を始めとする英国各所で女王の90回目の誕生日を祝うストリート・パーティーなどの催しが企画されている。
そこで、女王の誕生日に関連した行事をまとめて紹介する。
Sources: The Daily Telegraph ほか
(木)
女王の誕生日
エリザベス女王が生まれたのは、1926年4月21日。帝王切開で誕生したという。誕生日が同じ有名人には、英国人では作家のシャーロット・ブロンテ(1816年)や俳優のジェームズ・マカボイ(1979年)、日本人では元プロ・ボクサーの輪島功一(1943年)などがいる。
この日はロンドン市内のハイド・パークで41発、ロンドン塔で62発、ロンドン郊外ウィンザーで21発の祝砲が放たれる予定。またウィンザー城付近の沿道に詰めかけた人々の前に女王が姿を現すことが見込まれている。
~15 (日)
ウィンザー城での祝賀行事
この3日間は、女王がこよなく愛するウィンザー城の敷地内で祝賀行事が開催。900頭の馬と1500人の騎手やパフォーマーが参加する大型イベントとなる。女王は最終日に臨席。同イベントの入場券は既に売り切れだが、民放局ITVで最終日の模様を観ることができる。
(金)
セント・ポール大聖堂で感謝の礼拝
英国では君主の誕生日が夏ではない場合、本当の誕生日とは別に公式誕生日を設定する習わしがある。これは、祝賀行事をできる限り天気の良い日に実施したいという計らいのため。
女王の公式誕生日は、6月中のいずれかの土曜日に設定されている。今年は6月11日。その前日となる10日には、王室関係者がセント・ポール大聖堂にて感謝の礼拝を実施。この日は女王の夫であるフィリップ殿下の95歳の誕生日でもある。
(土)
バッキンガム宮殿近くで軍隊パレード
女王の公式誕生日となるこの日には、ロンドン中心部ホースガーズ・パレードにて「トゥルーピング・カラー」と呼ばれる軍隊パレードが開催される。バッキンガム宮殿前に伸びる大通りであるザ・マルでは、会場に向かう女王を始めとする王室メンバーたちを沿道から眺めることが可能。パレードの開始は朝10時ごろ。また女王は英空軍による祝賀飛行を見守るため、午後1時にバッキンガム宮殿のバルコニーに登場する予定。
(日)
ザ・マルでストリート・パーティー
この日、バッキンガム宮殿前の大通りザ・マルに1万人が招待され、大規模なストリート・パーティーを開催。参加者たちにはピクニック・グッズが提供され、なんと女王やフィリップ殿下と昼食を共にする。このうち、2000人分のチケットを一般参加者向けに販売中だ(1枚£150)。申し込みは既に受け付けを開始しており、締め切りは3月31日(木)の午後11時59分。専用サイト(www.thepatronslunch.com/publicballot)から申し込み、抽選で選ばれた者のみが購入できる。
またチケットの抽選に外れた人でも、ロンドン市内の王立公園などに設置された大型スクリーンを通じてストリート・パーティーの模様を鑑賞できる。さらに当日は英各地で自発的なストリート・パーティーが開催される予定。
写真右)エリザベス女王が在位60年を迎えた2012年6月にロンドン中心部ピカデリーで行われたストリート・パーティーの様子