31 August 2006 vol.1060
インド料理には欠かせないスパイスを意味する「マサラ」という言葉を店名に持つ「マサラ・ゾーン」。本国インドの味はそのままに、懐に負担を掛けずに楽しんでもらおう(1人平均13ポンド!)というコンセプトの下、5年前にオープン。地元付近に勤める英国人から人気に火がついた。
前菜やメインを単品で楽しむことも可能だが、色々 な味を少しずつ試したい、という時におすすめなのがタリ。これは大盆に栄養バランスを意識したカレーや野菜の小皿料理を乗せて出すもので、インドではごく一般的な食事の仕方。レギュラー・サイズのタリのほか、今回注文した、通常のカレー・メニューから2種類を選ぶ「コンビネーション・タリ」がある。ボリューム満点で、食欲旺盛な方におすすめだ。
カレーの脇には、野菜、ポテト、ダル(レンズ豆)料理とヨーグルトを使用した、ディップ「ライタ」が入った4つの小皿が並ぶ。その日に入荷した新鮮な食材を使用し調理されるため、内容は毎日変わり、2日として同じ組合せになることはないという。
左)チリ・マーク1つの「バター・チキン」。トマト味のソースにスパイスが効いている
中)カレー2種が乗った、豪華な「コンビネーション・タリ」。チャパティ、ライス、パパダムが付いてくる
右)レンズ豆とほうれん草が材料の、ダル料理。お口直しにどうぞ
カレー・メニューには、辛さに応じてチリの絵が1つ(ミディアム)または2つ(モア・スパイシー)付いており、それよりマイルドな味は無印で表記。チリ・マーク2つの「Goa Prawn Curry」は真っ赤な色でいかにも辛そう。辛い食べ物には自信があったが、味より辛さが先行しているこのカレーには一口で降参。対して、無印の「Prawn Malai」は数段マイルドで口当たりが良かった。
左)「色々なお客様とお話が出来て楽しい」と話す、ムンバイ出身のウェイトレス、ジャンビエーブさん
中)デザートの「グラブ・ジャムン」。手前は蜂蜜がたっぷり染み込んでおり、ほわんと温かい。添えてあるアイスクリームと一緒に絶妙の味
通常、インド・レストランではデザート・メニューは乏しいものと決まっているが、思いの外、ここでは充実しているのでお試しあれ。インド人系英国人だけでなく、本場インドからの旅行客も絶賛の一軒で擬似インド体験をどうぞ。
店名 | Masala Zone <Soho店> |
住所 | 9 Marshall Street, London W1F 7ER |
TEL | 020 7439 8434 |
営業時間 | 月~金 12:00-14:00、17:30-23:00 土 12:00-23:00、 日 12:00-15:30、18:00-22:30 |
WEB | www.realindianfood.com |
最寄り駅 | Oxford Circus駅 |
ほか、イズリントン(80 Upper Street, London N1、Tel: 020 7359 3399)、アールズ・コート(147 Earl's Court Road, London SW5、Tel: 020 7373 0220)にも姉妹店有。※アールズ・コート店では、デリバリーも受け付けている(Tel: 0870 084 1330、毎日17:30~22:00、配達可能地区: SW5, SW7, SW3, W8, SW6, SW10, W6, W14) | |
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