14 December 2006 vol.1075
イタリアの「スロー・フード」を代表する料理であるリゾットを、大都市ロンドンの生活スタイルに合わせて大胆にアレンジしたリゾット・バーが誕生。手軽さと健康志向を追求したメニューでちょっとした話題となっている。
リゾットは大きく分けて野菜、肉、魚の3種類から選べるが、今回はシーバス(£9.75)をチョイス。出来上がるまでだいたい10分強とのことなので、前菜のアーティチョークとパルマ・ハム(£4.50)をつまみながらしばし待機。よく冷えた食材にオリーブ・オイルのみのシンプルな味付けだけれど、様々な風味と鮮やかな色の取り合わせはまさにコンビネーションの妙といったところ。アーティチョークのほのかな香りも食欲をそそる。
そして、いよいよ20センチはあろうかというシーバスの切り身を乗せたリゾットが到着。普通なら長時間待たなくてはいけない本格リゾットがこれだけ素早く完成するのには驚きだ。肝心の味の方は、芯まで柔らかいふっくらライスでしっかり合格点。隠し味のオリーブ風味が絶妙に生きている。これは丸ごとのオリーブが苦手な人でもぜひ挑戦してほしい。
さすがにリゾットばかりでは飽きる、という人にはオプションでチキンや魚のグリルを載せることも出来るサラダ(£6.95)はいかが? 5〜6種類の異なる野菜をふんだんに盛り付けたサラダは、さらにバジルとガーリックを使ったグリーン、トマトの力強い甘味を活かしたレッド、辛めのチリとお好み次第のペースト(各£1)を足すことで味わいがガラリと変化する。「リゾットと一緒に試すのもお薦めです」とはオーナーの談。
忙しい中でも健康に気を配りたい昨今の都会人なら、間違いなくお気に入りリストに加えたくなる店。さらに魚を使ったメニューも豊富ということで、日本的な食材が恋しい人にも嬉しいことこの上なし。これから始まる年末年始の宴会ラッシュに備え、胃腸に優しいリゾットの存在を覚えておいて損はない。
1. 見た目にも鮮やかなスターター
2. シーバスのリゾット。リゾットのオーダーの際にはバターやパルメザンの追加もリクエスト可能
3. サラダはぜひペーストと一緒に
4. サクサクの温かいメレンゲの奥には冷えたアイスクリームが。お薦めデザートのベークド・アラスカ(£4.00)
5. 店の手前に置かれた鉢植えが目印
店名 | OOZE |
住所 | 62 Goodge Street, London W1T 4NE |
TEL | 020 7436 9444 |
営業時間 | 月〜土 12:00〜23:00 |
Budget | £16〜 |
最寄り駅 | Goodge Street駅、Tottenham Court Road駅 |
WEB | www.ooze.biz |
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