25 January 2007 vol.1080
インド料理をよりお洒落に、斬新に、そして良心的な価格で提供することをコンセプトに据えたレストラン。インテリアが凝っている割にはお値段控えめで、カジュアルだけど洗練された人たちが行き交うソーホーの人気店となっている。
メニューは大きく(1)「light and refreshing」、 (2)「new traditions」、 (3)「signature dishes」 に分かれ、(1)と(2)にスターター的な料理、(3)にカレーなどが揃っている。タパス・スタイルと謳っている通り、一皿を皆で分け合うスタイルを勧めているが、好きな物を独り占めして食べてももちろん平気。大まかに3皿が2コースの分量に相当するというが、ポーションが特に少ないわけでもなく、普通の食欲の日本人なら(1)あるいは(2)から1品、(3)からカレー1品を選べば満腹になるはず。(1)と(2)には斬新な料理が揃っているので、メニューを見ただけでは何が出てくるのか想像しにくい。そんな場合は、迷わず親切なスタッフに尋ねよう。どうしても決められない場合は、シェフのお勧めを4皿出してくれる「Taste of Imli(£10.95)」をどうぞ。
この日は迷いに迷った挙句、(1)から5品、(2)から2品、そして(3)からカレー2品を選択。スタッフのお勧めの「Banana Dosa(£2.95)」は焼きバナナの甘い風味に辛いソースが交じると味が相殺され、食感だけが残るような不思議な味。「Mushroom Tikki(£3.50)」は、マッシュルームをまるごと揚げた物かと思ったら、中は細かく刻まれたマッシュルーム。それにジンジャ−を混ぜ、きのこ型に整え、揚げたという細かい工夫が施された物だった。特に美味しかったのは、白身魚を揚げた「Amrisari Fish(£4.95)」。魚自体に味がしっかりついているので、ソースをつけずにそのまま食べてもなかなかイケる。味は全体的に濃い目。
「Prawn Malasa(£5.95)」は、最初の一口目はトマト風味でマイルドなのに口の中で段々辛くなる。柔らかいラム入りカレー「Southern Lamb Curry(£4.95)」も然り。全体的に舌の上で味がコロコロと変わる物が多いのだが、これはすべて計算尽くなのだろうか。
とりあえず、物は試し。ランチ時には3皿で7ポンドというお得なセット・メニューがあるので、自分の舌でこの不思議な味体験をしてみてはいかが?
Text: Kazumi Tsutsui、 Photo: Hiroko Ohara
店名 | Imli |
住所 | 167-169 Wardour Street London W1F 8WR |
TEL | 020 7287 4243 |
WEB | www.imli.co.uk |
営業時間 | 毎日12:00-23:00 |
Budget | £12〜 |
最寄り駅 | Tottenham Court Road駅、Oxford Circus駅 |
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