3 August 2006 vol.1056
南ポルトガル料理とバーベーキューをリバー・サイドで楽しめるオープン・エアのバー&ダイニング・スペー ス。タイム・アウトなどのレストラン情報誌で絶賛されているパブ「The Gun」のオーナーが屋外のデッキ・ スペースを利用して夏限定で始めた試みがこの「A Grelha at the Gun」だ。
店へ向かう道すがらからバーベーキューの良い香りが辺り一帯に漂ってきて、食欲を刺激されながら目的地へ。夏らしいデッキ・スペースには、まるで海の家のような簡易バー・スペースとバーベキュー・エリアがあり、そしてテムズ川の向こうにはミレニアム・ドーム。気心の知れた友人たちとのんびりリラックスしながら一日を過ごすのにピッタリの場所だ。
バーベキュー・メニューのおすすめは、ポルトガル名物のピリ辛チキン、その名も「チキン・ピリピリ(£12.50)」。まるごとの鶏一匹を使っているかのようなボリュームに目を見張ること請け合い。すぐ近くの魚市場ビリングズゲートから毎日仕入れているという魚介類バーベキューもこの店の目玉。新鮮な魚を提供するため、魚メニューは日替わり。日本人としては、魚を魚としてシンプルに食べられるのが素直に嬉しい。気取らない店なのでお醤油を持参して、日本の焼き魚風にいただくのもアリ。
右)ガーリックとパセリを和えたイカ (£5.50)。欲を言えばもう少し歯ごたえがあってもマル
中)1人前でもボリューム満点の フィッシュ・カタプラーナ。カタプラーナは蓋付きの鍋のこと
右)フィッシュ・カタプラーナにお米を入れたシーフード・ライス (1人前£15、2人前£28)
たっぷりの魚介類や野菜をトマト・ベースのスープで煮た「フィッシュ・カタプラーナ(1人前£15、2人前£28)」は、サッパリしたトマト味にほんのりとスパイスが効いていて、暑い夏場でも美味しくいただけるシチュー。このレシピの起源は、インドのスパイスを求め交易が盛んだった大航海時代にまで遡るという。フレンドリーなポルトガル人ス タッフが自国の黄金期を振り返るように教えてくれた。
夏を思い切り楽しめるこの場所で、太陽の真下で美味しい食事をどうぞ。サングラス、日焼け止めを忘れずに。
左)常に肉や魚を焼いているので、あたりには良い匂いが立ち込めている
中)魚は、ケースに並んで いるものから自分で選べるのがうれしい
右)太陽がさんさんと降り注ぐ南向きのテラス
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