環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への日本参加表明
Better late than never
遅くとも何もしないよりまし
「エコノミスト」誌 3月23日
安倍首相は2つの手段でTPP交渉参加を正当化した。同首相は3月15日、不参加により日本が世界経済の潮流に乗り遅れ孤立する危険性があると指摘。次に参加国が黄色く塗られた中、赤く示された日本の横に巨大な空白地帯、中国が記された地図を使い、視覚効果を利用した。日本の参加により妥結の時期は遅れるかもしれないが、世界1位と3位の経済大国がタッグを組むことにつながるなら待つ価値はある。ある専門家は、日本の参加で韓国も後に続くことが予想されるという。そうなれば中国もTPP参加の必要性を感じるかもしれない。
Should be selling it as Mercedes of rice
米のベンツとして売るべき
「フィナンシャル・タイムズ」紙 3月18日
最近日本で行われたTPP交渉参加の是非についての調査では、6割を超える国民が賛成した。経済協力開発機構によると、欧米諸国が1960年代に関税から補助金による農業保護へと移行し始めたのに対し、日本では関税に基づいた価格安定政策で得られる収入が直接補助金の2倍以上になる。その一方で、農村人口減少と減反政策により日本国内の米の生産量は低下していると、ある元農林水産省官僚は語る。同氏は「日本の米は世界一なのだから、米のベンツとして売るべき」と主張、海外に市場が開かれればコメ農家も恩恵を被るとした。