東日本大震災から5年
You think of your British family - Just having a hug
英国人の家族のように、ただ抱きしめてくれたのならば
「タイムズ」紙 3月8日
8日付の「タイムズ」紙は、東日本大震災に遭遇した英国人女性の体験を綴った記事を掲載した。
同紙は、イングランド北部ヨークシャーに生まれ、のちに日本の東北地方の農家へと嫁いだアリソン・コービーさんに取材した。アリソンさんによると、震災の発生をきっかけとして、除染作業のために被災地へ毎日出掛ける夫と、放射能汚染が深刻な地域から離れて新しい未来を築くべきと考えるアリソンさんの間での見解の相違が顕在化。夫婦はやがて離婚した。
別居をした際に、当時の家族は「一定の距離を置いてくれた」と振り返るアリソンさんだが、彼女に必要だったのは、距離ではなく、英国人家族ならばきっとあったはずの抱きしめる行為といったようなものだったと述懐。震災後は心理的な性質の部分で日本人との違いがあると感じるようになったという。
A Darwinian tale with Buddhist mind-set
仏教徒の発想を持ったダーウィン的な物語
「エコノミスト」誌(電子版) 2月28日
「エコノミスト」誌の電子版は2月28日、日本が生んだ人気ゲームのキャラクターであるポケットモンスターが誕生から20周年を迎えたことを受けて、「ミレニアル世代にとってのポケモンの遺産」と題した記事を掲載した。
同記事は、ポケモンのゲームを「仏教徒の発想を持った、ダーウィン的な観察・収集・記録の物語」と表現。人気映画「スター・ウォーズ」を除けば、世界中に広がった映像で「これほど高い精神性に達したものはない」と述べた。
Fear of social stigma
社会的な不名誉への恐れ
「ガーディアン」紙(電子版) 3月4日
「ガーディアン」紙の電子版は4日、イングランド南西部ブリストルの会社が実験的に生理休暇の制度を導入したことに伴い、同様の制度を既に取り入れている日本の状況を伝えた。
同記事によると、日本は戦後間もない1947年に生理休暇制度を導入。生理痛に悩む女性に対して初めて休暇を与えた国であると伝えた。一方で「社会的な不名誉」を恐れる日本の女性の多くは、生理休暇ではなく通常の病欠を取得していると説明している。
Normal mortals could not play
普通の人間であれば不可能
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) 3月7日
「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は7日、男子テニスの国別対抗戦であるデ杯ワールド・グループ1回戦の日本-英国戦でアンディ・マリー選手に惜敗した日本の錦織圭選手の奮闘を称えた。
同記事は「攻め続ける勇気を見せた」と錦織選手を称賛。また「普通の人間なら立った状態から跳ね返って来るボールを打つのが不可能なほど」に広い範囲にわたりストロークを打ち合った両選手を称えた。
Will the prime minister once again call an election?
安倍首相がまたも解散総選挙を実施か
「エコノミスト」誌 3月12日
「エコノミスト」誌の12日号は、安倍首相が解散総選挙を実施する可能性があると予測した。
同記事は、日本経済が回復の兆しを見せない中、安倍首相が消費税率の10%への引き上げを再度先送りする可能性があると指摘。5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)開催後にその旨を発表するのではないかと予測した。また前例に従った場合、先送りの是非を国民に問うことを目的とした解散総選挙を行わずにいるのは難しくなると伝えている。
The long road to recovery
復興への長い道
「インディペンデント」紙(電子版) 3月9日
「インディペンデント」紙の電子版は9日、東日本大震災で「最も深刻な被害を受けた街」である福島県南相馬の桜井市長とのインタビューを掲載。「復興への長い道」と題した本記事は、市長の「私たちは地獄を経験した。あの時に比べれば状況はずっと良い」との発言を引用している。