日本企業がソーシャル・ディスタンシングへの順応に苦戦 - 多くが礼式にこだわり
Japanese offices struggle to adapt to social distancing
「エコノミスト」誌(電子版) 5月9日
「エコノミスト」誌(電子版)は9日、ハイテク大国といわれる日本が依然としてアナログであり、そのため新型コロナウイルス禍で企業が苦戦を強いられていると報じた。
同誌は、紀元57年に倭奴国の王が後漢の光武帝から金印を授けられたという歴史を引用し、日本では現在も公式書類や契約書に署名する代わりに印鑑が使用されるが、都市封鎖中に押印のためだけに出社を強いられるケースがあると説明。こうした日本の「はんこ文化」がテレワーク(在宅勤務)の妨げになっており、政府のIT・科学技術担当相もそれを認めたことを伝えた。
また、日本では今でもファックスが常用されるほか、顧客やビジネス・パートナーに直接会うのが礼式上必要であることや、物事が常に会議で集団により決定されるなど、企業が対面のコミュニケーションに固執していると指摘。
ただ一方で、今回の疫害で電子契約への切り替えは進みつつあり、ズーム・ミーティングが定期的に行われ、バーチャル飲み会(ズーム飲み)も人気を集めていると報道した。
Sazae-san, the world’s longest-running cartoon, put on hold by coronavirus
サザエさんにも新型コロナの影響
「ガーディアン」紙(電子版) 5月12日
「ガーディアン」紙(電子版)は12日、1969年から放映が続く世界で最も長寿なアニメ番組「サザエさん」が、新型コロナウイルスの影響で制作が困難になり、当面は再放送でしのぐことになったと伝え、こうした事態は45年ぶりであるとした。
Haruki Murakami to host lockdown radio show in Japan
村上春樹がラジオで明日を明るく迎えるための曲を放送
「ガーディアン」紙(電子版) 5月12日
「ガーディアン」紙(電子版)は12日、作家の村上春樹がDJを務める特別ラジオ番組「ステイ・ホーム・スペシャル」が22日に放送されるとし、新型コロナウイルスで困難を抱える人たちに向け、明るい音楽を届けたいという同氏の言葉を伝えた。
Coronavirus: All sumo wrestlers in Japan to undergo antibody tests
全ての力士に新型コロナウイルス検査を実施
「インディペンデント」紙(電子版) 5月13日
「インディペンデント」紙(電子版)は13日、相撲協会は全ての力士や行司、呼び出しに対し新型コロナウイルス検査を行う予定であると伝えた。結果は6月下旬に分かるとし、ここまで大規模な検査は日本のスポーツ界では初めてだと報じた。
Japan suicides decline as Covid-19 lockdown causes shift in stress factors
自殺者20%減は新型コロナウイルスのおかげか
「ガーディアン」紙(電子版) 5月14日
「ガーディアン」紙(電子版)は14日、日本全国の4月の自殺者数が前年に比べ約20%減ったと述べた。これは、新型コロナウイルスの感染拡大で職場や学校に行く機会が減り、ストレスが少なかったことなどが要因だとする、厚労省の考えを伝えた。