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Fri, 27 November 2020

「The Financial Times」紙って、
一体どんな新聞なの? - 小林恭子

学生ビザの改正について

学生ビザの改正について

2010年2月、イギリスの学生ビザ(Point-Based System Tier4ビザ)制度の改正が発表されました。2009年4月の大幅な改正に続き、さらに厳格化された内容になっています。

2008/9年に年間約24万人の留学生が学生ビザでイギリスに入国しています。イギリスの留学生受け入れ数は世界で2番目に多いのですが、その中には、不法滞在や就労を目的として入国する留学生がいることも事実です。イギリスにおいて留学生による経済効果は年間約5~8ビリオンポンド(日本円にすると約10兆円規模)、学生ビザの許可条件は厳しくなってきています。要するに「優良な学生だけに来て欲しい」ということで、ビザ申請時に「優良な学生」であることを証明する必要があるということが主旨のようです。ちなみに優良な学生とは、一定の英語力があること(自国で勉強した上で、さらにイギリスできちんと勉強しようという意欲がある)、留学費用をきちんと準備できること、社会的常識やルールなどに基いて行動し、イギリス社会に危害を与えないこと、などとしています。具体的には下記のようになります。

  • GCSEレベル程度の英語力がある
  • 学位レベル未満で勉強をする学生のアルバイトは、週10時間内で可能
    (今までは週20時間)
  • 学位レベル未満の学生の扶養家族は、イギリスで一切働くことができない

GCSEレベル程度とは、IELTS試験で4.0以上、TOEFLで550点以上程度となります。

一方で、学生を受け入れる教育機関に対しての審査も強化されました。留学生を受け入れることができる機関の数は、以前の4000から2000へと減少したことに加え、スポンサー・レター(イギリスの教育機関でSponsor Registerに掲載されているところが発行するレター)の発行要件も強化され、週20時間以上のコースのみ受け入れが許可されること、「Confirmation of Acceptance for Studies」の発行が必要であること、などが今回追加されています。

この改正で、現時点では英語力はないけれど、学生ビザを取得した上で英語力を向上させる、といったことが難しくなりました。ただし、6カ月未満の留学の場合は、従来どおりとなります。またワーキング・ホリデー・ビザの場合も、こうした制限はなく、働くことも学ぶことも自由にできます。毎年、受付開始から数日で締め切られてしまうほど人気のワーキング・ホリデー・ビザですが、その人気は今後ますます上昇しそうですね。

いずれにしても、ビザ取得の条件を満たすためということはもちろんですが、留学生活にしろワーキング・ホリデーにしろ、滞在を充実させ、楽しい経験にするためには、英語力はあるに越したことはありません。イギリスで学びたい、暮らしてみたいと思ったら、ぜひ英語力アップのための勉強をできるだけ早く開始するようにしてください。

学生ビザのこと、英語研修のこと、ワーキング・ホリデーのこと、お気軽にお尋ねください。
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アフィニティ
著者プロフィール
中畑 寿子
アフィニティ・エデュケーショナル 
留学・キャリアコンサルタント

ロンドンの語学スクール、カレッジ、大学留学で合計約5年間を過ごし、現在、この経験をもとに、イギリス留学、語学研修、帰国後の転職に関するセミナー、相談、サポートを行っています。

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小林恭子小林恭子 Ginko Kobayashi
フィナンシャル・タイムズの実力在英ジャーナリスト。読売新聞の英字日刊紙「デイリー・ヨミウリ(現ジャパン・ニュース)」の記者・編集者を経て、2002年に来英。英国を始めとした欧州のメディア事情、政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。著書に「英国メディア史」(中央公論新社)、共著に「日本人が知らないウィキリークス」(洋泉社) など。

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