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Wed, 25 December 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 4 Apr 2013 vol.1384

4 April 2013 vol.1384

籠

ニュージーランドの北島に行ってきました。温泉地として知られる同中部ロトルア在住の知人の家を訪ねると、ランチに出てきたのはフィッシュ & チップス。「よく観るテレビ番組」について話していた際に挙がった番組名は「コロネーション・ストリート」と「トップ・ギア」でした。またニュージーランドを訪れて「この国は歴史が浅いのね」と言い放つ英国人観光客が時々いるなんてことを苦笑交じりに話してくれた人にも会いました。「旧植民地」ってこういうことなのか、と思った次第。しかし、人もまばらなロトルアの湖畔で食べたフィッシュ & チップスは、ロンドンのパブで食べるものより、ずっとおいしかったな。(籠)

月

4月1日と言えばエイプリル・フール。英国の各メディアが大真面目に嘘記事を報じる習慣がかなり好きだったりするのですが、最近は嘘と本当の境目があいまいになった現実的な嘘が増えてきたように思います。「メトロ」紙(電子版)は今年、他紙のウソ記事を紹介という形でウソをでっちあげる二重構造にしていましたが、ここまでくるともう、何がなにやら……。ちなみに私個人が選ぶ過去数年のベスト嘘記事は、以前BBCが報じた「空飛ぶペンギンの撮影に成功」ネタ。ペンギンが大空を飛翔する姿は、嘘くさくも感動的でした。来年はあんなシンプルで、雄大で、夢のある嘘ネタ、期待したいところです。(月)

縞

ヴィクトリア駅から電車で1時間程のところにある、ルイスという、中世の雰囲気を今に残す街に行ってきました。ルイス駅から少し歩いたところに、メイン通りであるハイ・ストリートがあり、その周りにアンティークのお店、雑貨屋さんが点在しています。歩き疲れて休憩したくなったら、街のあちこちにカフェもあるのでとても便利。石造りのルイス城などのランドマークや興味深いお店の数々も、駅から徒歩15分以内のところにあるので、ゆっくり散策しても十分に見どころを満喫でき、ロンドンからの日帰りトリップにぴったりの場所です。都会の喧騒から離れてどこかに行きたい方にお勧めですよ!(縞)

嶋

英国に住み始めて4年が経ちましたが、それにもかかわらず、いまだに英語が苦手です。中学、高校と英語の授業をマジメに受けていなかった自分をぶん殴ってやりたい。そんな僕でも多少は英語力が上がったと実感したのが、カフェで注文がきちんと出来るようになったとき。英国に来て1年目のころには、カプチーノを頼んだのに紅茶を出されたことがありました。店員のおばちゃんに「頼んだのと違う」と文句を言ったら、カプチーノが「a cap of tea」に聞こえたと返され、自分の英語のあまりの出来なさに落胆して日本に帰りたくなったのも今は昔。今ではちゃんとカプチーノが買えるようになりました。(嶋)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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