Angus,Thongs and Perfect Snogging(2008 / 英)
ジョージアの日記 / ゆーうつでキラキラな毎日
自分の容姿にコンプレックスを抱きながらも、カッコいい男子との恋を夢見て日々、前向きに生きる14歳のジョージア。ある日、超ハンサムな転校生に一目惚れするが……。
監督 | Gurinder Chadha |
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出演 | Georgia Groome, Aaron Johnson, Eleanor Tomlinsonほか |
ロケ地 | Eastbourne Pier |
アクセス | London・Victoria駅から列車で約1時間30分 |
- 今回はガーリー映画ゆえ、デカ長の代わりにサユリさんをお迎えしています。
- どうもお久しぶり、サユリでーす☆
- あ、☆なんか付けちゃって、ギャルになりきってますね。正直、ギャルというよりお水の雰囲気が濃厚ですが。
- うるさいわね。人がせっかく遥か昔の甘酸っぱい思春期を思い出して、いい気分に浸ってるっていうのに。しかし女の子の悩みは不変ね。ジョージアに共感しまくりよ。まあ私はどっちかっていうとジャスのタイプだったかなと思うけどぉ。
- それはウソだろ。むしろ底意地の悪いリンジーだろ。あ、すいません、咄嗟にあからさまなツッコミをしてしまいました。それにしても、一見チャラチャラしたギャル映画かと思いがちですが、非常によくできた、チャーミングなコメディーですよね。
- インド系英国人女性監督グリンダ・チャーダは「ベッカムに恋して」などを手掛けた才能豊かな人よね。最初に本作の脚本を読んだときはピンとこなかったらしいけど、原作本を読んだら、脚本にはなかった魅力、自分の思春期との共通項を多く見出したらしいの。それで「クルーレス」とか「すてきな片想い」といった青春映画をイメージして製作したらしいわ。
- 原作本はティーン版「ブリジット・ジョーンズの日記」って言われてるらしいですが、映画もほんとにそんな感じですよね。学園ものだけに、より少女マンガちっくですが、ジョージアはまるで若かりし頃のブリジット・ジョーンズのようです。
- 舞台は英国南東部の風光明媚なシーサイド・リゾート・タウン、Eastbourneです。ランドマークの一つであるEastbourne Pierが、ジョージアらがこっそりロビーたちの後をつけていくシーンで使われていますね。とはいえ、多くのシーンが実はブライトンやロンドンで撮影されてるんですが……。
- 逃亡したネコのアンガスを公園で捕まえるシーンは、何を隠そうロンドンのRegent's Parkですね。それから、家族みんなで食事に行くシーン、おじいちゃんが入れ歯のギャグを披露するシーンですが、あそこなんかは、Actonにある「Chiquito」というメキシコ料理店です。
- ジョージアらが通っているリッジリー・スクールには、ロンドン西側のUxbridgeはHillingtonにあるBishopshalt Schoolが使われました。また、ラスト・シーン、ジョージアのサプライズ・パーティーは、やはりUxbridgeのハイストリートにある「Liquid」というクラブで撮影されていますね。
- それにしてもこの映画、一人ひとりのキャラがよく描かれていて、登場人物が全員いい味を出してます。
- そうなのよね〜。アーロン・ジョンソンも、藤木直人かと見紛う爽やか系美男子、ロビーの役にぴったりハマってるし。しかし彼も実生活では今や23歳年上の女性監督と婚約して、19歳にして父親になろうとしてるのよね……。
- 僕が気に入ったのは、何と言ってもピーター・ダイアー! 最高じゃないですか、あのキャラ。部屋に貼ってある巨大なヒュー・グラントのポスターとか、口臭予防スプレーとか、もう爆笑しちゃいました。
- アハハ、私もあのシーンには大ウケしたわ。同級生にあんな人がいたら面白いわよねえ。でもファースト・キスが彼っていうのはちょっとどうかしら(笑)。
思春期の頃って本当に自意識過剰だし、今思うとどうでもいいことをいっぱい気にしてるのよね。でもそんな背伸びした女の子の気分って、思い出すと我ながら本当に愛しくなっちゃうわ。どんなに気取ってカッコよく見せようとしても、結局のところチープで野暮ったいものに安心感を覚えたり、愛着を感じたりするのって万国共通ね。この手の作品は、若者のための青春映画かと思われがちだけど、本作は、かつて若者だった人にも十分楽しめると思うわ。
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