National Treasure 2 Book of Secrets(2007 / 米)
ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記
祖先がリンカーン大統領暗殺の首謀者の一人だとの言いがかりをつけられた歴史学者で冒険家のベン・ゲイツ。その汚名を晴らそうと動き出すが……。
監督 | Jon Turteltaub |
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出演 | Nicolas Cage, Justin Bartha, Diane Krugerほか |
ロケ地 | The Savoy, Strand London WC2 |
アクセス | 地下鉄Charing Cross駅から徒歩 |
- 今週は、ディズニーが贈るトレジャー・ハント系ムービー、その名も「ナショナル・トレジャー」です。
- ちなみに今回ご紹介するのは、「リンカーン暗殺者の日記」という副題が付いたシリーズ第2作目ですね。
- 実は1作目を観てないんだよね。まあ2作目から観ても全く問題なしだけど。
- トレジャー・ハント系といえば、なんといっても「インディ・ジョーンズ」ですよね。あと「ハムナプトラ」とか。
- うん、そうした連続活劇の流れを汲む作品だね。新しさはないが、分かりやすいというか、単純に安心して楽しめるエンターテインメントという感じかな。ちなみに私のお気に入りは「グーニーズ」だ。
- フフ、また顔に似合わないチョイスなんだから。でも「グーニーズ」いいですよね!子供の頃、ああいう冒険に心底憧れました。宝の地図とか海賊とか、今でも考えるとワクワクします。あ、海賊といえば、本作は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジェリー・ブラッカイマーが製作を担当しています。現在公開中のジェイク・ギレンホール主演「プリンス・オブ・ペルシャ / 時間の砂」を手掛けている人です。この手の冒険物をお得意としてるんですね。
- ところでこちらコテコテの米国映画ですが、ここで取り上げるということは、もちろん英国が舞台になっているシーンがあるわけでして。まず冒頭のリンカーン暗殺シーンですが、ここはなんと、ロンドンのリッチモンドにあります「Richmond Theatre」で撮影されています。
- むむ、あの古めかしい雰囲気はやはり英国の劇場だったか。
- はい。そして物語は現代へと移行します。暗殺者の日記から失われた18ページに記されている秘宝の謎を追って、まずパリにある自由の女神を訪れたトレジャー・ハンターのベンと腕利きハッカーのライリーは、その足でロンドンへと向かいます。
- 宿泊先はウエストエンドの高級ホテル「The Savoy」ですね。客室で2人は、財宝に繋がる重要なアイテムが隠されたバッキンガム宮殿に忍び込む計画を練ります。
- その時、ベンのお父さんから電話がかかってきます。そしてこの電話を、ベンと同様に財宝を追っているウィルキンソンが盗聴。背景にはニューヨークの自由の女神が映っていますが、実際この場面はロンドンで撮影し、編集で背後に自由の女神を貼り付けたんだそうですよ。
- その後の宮殿内のシーンも、結構ツギハギしてるらしいじゃない。
- そうなんです。まずバッキンガム宮殿のロビーですが、こちらはセント・ジェームズにある豪華絢爛なマナー・ハウス「Lancaster House」のセントラル・ホールが使用されています。その後、ライリーがトイレにコンピューターを持ち込みますが、こちらはロサンゼルスにある「Baltimore Hotel」のトイレなんだそうです。
- 続く街中でのカーチェイスもなかなかの迫力だよなあ。
- Cleveland RowからBishopsgate、Cornhillなど、シティ界隈から終点のSouthwark Bridgeまで、大パニックを巻き起こしていますね。
- 銅像の頭部が吹っ飛んじゃうほどだったからな。
- あれはグリニッジ大学内にある銅像のようです。もちろんCG処理ですけどね。
映像技術を駆使し、不可能を可能にしているエンターテインメント大作。家族みんなで楽しめて、いいんじゃないかね。ホワイト・ハウスやマウント・バーノンなどのほか、リンカーン、ワシントン、ジェファーソン、ルーズベルトの巨大な彫像で知られるラシュモア山など、米国内の名所が次々登場するから、観ているだけでちょっとした旅行気分を味わえるよ。第3弾、第4弾まで製作が決定しているらしいのでお楽しみに。
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