マナー違反は移民にのみにあらず?!
と、ここまでは良いニュースのように聞こえるのだが、その内容が議論を呼んでいる。というのも、そのパンフレットには、「英国民は路上に唾を吐きません」だとか「英国民は、バス停や郵便局で列に割り込むことなく行儀良く並びます」だとか「英国民はむやみに喧嘩をふっかけません」などといった、「もしもし、移民を馬鹿にしていませんか?」と思わず尋ねたくなるような基本的なマナーが列挙されているからだ。読んでいると、無教養でマナーのなっていない移民像が浮き彫りになってくるのです。うーむ、最近の英国でのモラルの崩壊はすべて移民が原因であると濡れ衣を着せている気がするのですが、今朝、地下鉄内で食べたバナナの皮を丁寧に座席に置いていったのは、英国人レディーのようでしたし、地下鉄の扉が開いたとたん、空いてる座席めがけて突進したのも英国人ジェントルマンのようでした。また、むやみに喧嘩をふっかけたり、暴れたりすることで有名なのは、英国産のフーリガンなのでは?
それはさておき、移民統合政策への英国政府の取り組みはかなり真剣な模様。これまで多言語で発行されていた政府資料も英語に統一される見込みだし、ポイント制ビザが導入される頃には、ビザ取得に英語力も問われるようになるらしい。また今年4月からは、英国に関する知識を問う「Life in the UK」テストが永住権申請者に適用されるようになった。移民はますます英国社会への理解を求められるようになりそうだ。
「ロンドンでは、英語を話せなくても生活できる」と当たり前のように言われてきたことが、通用しなくなるのも時間の問題かも。その内日本人同士でも英語で話すようにというお達しが出たりして?!
「BBC Online News」 “Measures urged on migrant 'fears' ”
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