破局したサルコジ大統領と
セシリアさん。
ちなみにセシリアさんも元モデル。
LAURENT BAHEUX/AP/PA Photos
思えば大統領に就任して以来、セシリアさんとの不仲説発覚から離別表明まで、サルコジ大統領の私生活は時に肝心の国内外の政治問題よりも大きく扱われてきた。昨年10月には、現職の大統領が離婚表明をするという前代未聞の出来事に、同月に始まった鉄道員のストライキは軽視されてしまった感すらある。
ところでこのニュース報道に前後して、まるで何者かが糸を引いているかのように、フランスでは重要な法案がいくつか可決された。10月末には、大統領の月給や、大統領官邸エリゼ宮に割かれる本年度予算が大幅に増額された。大統領の月給はこれによって8000ユーロ(約132万円)から1万9000ユーロ(約314万円)へとアップ。フランスの経済成長率が伸び悩むなかでの大幅アップに、野党からは非難の声が上がった。
そして12月に入ると、これまた嘘のようなタイミングで離婚手続きの簡略化が提案された。フランスでは、双方が離婚に合意していても裁判所へ出向かないと離婚は成立しないが、この法案が通れば、公証人による書類のみで離婚手続きが出来るようになる。合意の元に離婚するカップルたちにとっては、手間もお金も節約できるありがたい話だが、弁護士たちはこの余りに都合の良い法案に対して怒り心頭。
ちなみに、今回伝えられたカルラさんとのデート発覚は、リビアのカダフィ大佐のパリ訪問直後。独裁者として知られるカダフィ大佐との接近をメディアに批判されたサルコジ大統領、またもや私生活でその話題を吹き飛ばしてしまった。お相手のカルラさんは、ミック・ジャガーやエリック・クラプトンとも浮名を流した恋多き女性だが、さて、今回のデ ートの首尾はどうだったのやら。
「Le Parisien」紙 “Sarkozy s'expose avec Bruni”など
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