アレサンドラ・ウィリアムズさん
Alessandra Williams
AWC Legal
Direct Access Barrister

肩書き

ダイレクト・アクセス・バリスター

経歴

ロンドン南西部キングストン・アポン・テムズ出身。キングス・カレッジ・ロンドンの犯罪学・刑事司法学科で修士号、デ・モントフォート大学のスポーツ法学科で準修士号を取得。ロンドンの金融街シティでの勤務を経て、2003年に弁護士資格を取得。ギルフォード卿王室顧問弁護士法律事務所にて司法修習。 10年にダイレクト・アクセス・バリスターに。英国法曹協会、 AIG プライベート・クライアント・サービス、歳入関税局、法務省、スコットランド女性男爵、前法務長官などとの業務に携わった経験を持つ。

ダイレクト・アクセス・バリスターは
費用対効果の高い法的サービス

「ダイレクト・アクセス・バリスター」とはどのような職業なのでしょうか。

英国で法的なアドバイスを求める場合、相談相手として主に2つの選択肢があります。一つが日本語で「事務弁護士」と訳されるソリシター、もう一つが「法廷弁護士」と呼ばれるバリスター。両者とも弁護士ですが、バリスターの方がより専門性が高く、また多くの場合において法廷に出廷することができるのはバリスターだけです。

一般の方々は、これまでソリシターと会う機会が多かったかもしれません。まずソリシターに相談を行い、必要に応じてソリシターからバリスターの紹介を受けるというのが通常の手続きとなっていたからです。しかし、この仕組みは面倒でもありました。裁判に発展したり、ソリシターでは対応できない高度な専門的知識を要する案件を抱えたりした場合には、相談者はソリシターとバリスターの2者に対して時間とお金を費やさなければいけなかったのです。 　現在では相談者が一部のバリスターには直接連絡を取ることが可能になりました。このように相談者が直接連絡できるバリスターが「ダイレクト・アクセス・バリスター」であり、これが私の職業です。さらにもう一つソリシターとバリスタ ーの違いを挙げるならば、英国の法廷においてバリスターはかつらとガウンを着用するということでしょうか。

どのような分野の法律相談を請け負っていますか。

一般的なビジネス関連の法律や慣行、安全衛生、商法、契約法、国際法、不動産やリースに関する契約、労働許可証を含む移民法関連、交通法などあらゆる内容に対応しています。一例を挙げますと、企業が必要とする種々の契約書の作成。社員や顧客が契約違反を犯した際に、どのような解決案があるかについて相談に応じることも可能です。 さらには交通違反の対応も行っています。小さな交通違反を数回重ねただけで、6カ月間の免許停止に至りかねません。ただそのような場合においても、免許停止になることを避ける方法はあるのです。

どんな分野であっても、あらゆる手を尽くして弊所で対応できるような体制を整えています。加えて我々は欧州の裁判所に出廷する資格をも保持。英国にいるすべての弁護士が欧州の裁判所に出廷できるわけではありません。

法律相談というと、高額な料金を課される印象があります。
英国に拠点を置く日本企業の子会社や現地の中小企業などが利用可能な料金体系なのでしょうか。また相談は英語で行うのですか。

ダイレクト・アクセス・バリスターこそ、最も費用対効果の高いサービスを提供できると思います。ソリシターとバリスターの2者に対して支払う必要がないからです。また相談相手をバリスターのみに絞ることで、時間も大幅に節約できます。弊所は週日のオフィス・アワー以外の時間にも業務を行っていますので、案件を効率的に進めることができるでしょう。

また弊所はこれまでに日系企業を含む世界中の企業からの案件を請け負ってきた実績があります。数カ国語を操り、ロンドンやニューヨークに加えて、スペイン、イタリアなどでの弁護士資格を持つ者が多く在籍し、日本人向けの専門サービスも提供。ロンドンを拠点として、英各地はもちろん世界各国へと出張に赴くことができます。