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Sat, 23 November 2024
タイトル

日本の代表的な漫画作家、赤塚不二夫がかつて描いた「おそ松くん」という作品に、イヤミという登場人物がいた。「おフランス帰り」である彼の奇妙な仕草が笑いを誘っていたわけだが、確かに外国人化してしまった日本人には、独特の雰囲気が漂うのかもしれない。英国に長く暮らしている日本人の方々は、果たして「英国人化」しているのか。今回もまた街角インタビューを通して、皆様のご意見を拝聴!!

アンケート実施場所: ロンドン、ジャパン・センター前ほか

タイトル

人物
秋吉沙耶さん(あきよし・さや)
25歳、学生
日本人というと、物静かなイメージがある気がします。私もヨーロッパの人に比べれば口数は少ないのですが、それは自分が日本人であることと関係しているのかな、と思います。

人物
渡辺恵子さん(わたなべ・けいこ)
30歳、ファッション・デザイナー
「態度が曖昧」とのイメージを持つ日本人でも、英国滞在歴が長い方は好き嫌いをはっきりと示す傾向が強いと思います。その意味では、私も典型的な日本人像とは異なるかもしれません。

渡辺順平さん(わたなべ・じゅんぺい)
21歳、学生
今は服飾関連の勉強をしていますが、私を含め在英邦人はあまり流行に左右されない人が多いと思います。他の人々と同じものを着たがる傾向のある典型的な日本人とは違うなあと思いますね。

ロスタイン有希子さん)
(ろすたいん・ゆきこ) 28歳、主婦
英国では、例えば電話回線接続の工事が勝手にキャンセルされた時など、苦情を言わざるを得ないですよね。私の思う「控えめな日本人像」とは裏腹に、大胆になった自分を感じます。

九嶋美紀さん(くしま・みき)
26歳、ケーキ・デコレーター
控えめで静かだった、いわば大和撫子タイプであった日本在住時代の私に比べて、今は物事をはっきり言えるようになってしまいました。たまに性格がきつくなったと言われることもあるほどなんです。

人物
速見奈津子さん(はやみ・なつこ)
25歳、会社員
英国に来てから色々と主張できるようになりました。自分の思いをはっきり伝えることに慣れてしまうと、日本に帰った際、わがままな人と思われてしまうのではないかと心配です。

栗原観太郎さん(くりはら・かんたろう)
23歳、学生
英国人は、時間にルーズな人が多すぎます。そんな人々に囲まれているためか、「時間に厳しい」という典型的な日本人のイメージに反して、時間の感覚に対する考えが少し緩まった気がします。

まとめ
今回の問いに答えるためには、まず典型的な日本人像とは何か、ということについて考えをめぐらせてしまうのではなかろうか。在英邦人の皆様たちのご意見を並べると、「控えめ」「親切」「気が利く」「礼儀正しい」「時間に正確」「曖昧」「集団主義」などなど。どんな日本人像を持っているにせよ、英国で異文化に接したことからこのような国民性の違いを認識したという人が多いようだ。そしてこの違いを深く実感した上で、自らの「日本人らしさ」を改めて自覚し大切に維持していこうと思った人たちが「YES」派、違いを力強く乗り越えようと、積極的に変化を受け入れた人たちが「NO」派に回ったと推測できる。いずれにしても、異文化に出会ったことで皆それぞれの方法で成長を遂げているようだ。これって、海外で暮らす最大の魅力なんだと思う。さて、本企画では次回よりメールでの回答も受け付けます。

 

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