ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Thu, 21 November 2024

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英国での思い出をより美しく残すための、ちょっとしたコツをご紹介します。

第16回 立ち方一つで変わる印象
〜「写真写り」について(1)

今回は、撮影する側から撮影される側に立った時の、「写真写り」について考えてみましょう。どうしたら自然に美しく写るのでしょうか。

自分が撮影する立場でなくなり、被写体になったとたん、なぜか「緊張して表情が硬くなる」という方は、意外と多くいらっしゃるでしょう。そんな時は、レンズの中心ではなく、少し上あたりなどに目線をずらしてみてはどうでしょうか。また、緊張すると口元がつい強張ってしまいますが、撮影される直前に開けた口を微笑みがちに軽く閉じると、自然な口元になりやすくなります。

特に女性の場合、自分が写真に写った姿についついコンプレックスを抱きがちですが、カメラの前に立つ時の「立ち方」一つで、同じ体型でも違った印象に写ります。写真1、2は、同じ位置から同じ焦点距離のレンズを使って撮影していますが、モデルの方には立ち方を変えてもらいました。 写真1ではカメラの真正面に、写真2ではカメラに対して約45〜90度の角度を向いて立ってもらい、腰から上を少しねじるような格好でカメラの方を向いてもらいました。角度をつけた姿勢になることで、写真1に比べて、写真2では体型がよりすらりとして見え、顔の輪郭もシャープに感じるのではないでしょうか。

立ち方や顔の角度、表情を色々と試して、自身の「ベスト・アングル」を研究してみませんか。


(写真1)
85mmレンズ使用 f値4.0 シャッター・スピード1/320
カメラの真正面に立ったショット
(写真2)
写真1と同じ条件で撮影
カメラに対し角度をつけて立ったショット。写真1に比べ、体型がよりすらりとして見える。
頭を少し傾けることで、顔の輪郭もシャープに


 

前川 紀子: 滋賀県出身、1998年よりフリーランスに。以後フード専門カメラマンとして食の専門誌やレシピ本を中心に仕事をする。2007年に渡英、08年よりロンドン在住。
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