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Sun, 22 December 2024

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第44回 事前のチェックが肝心
〜用途に応じて「撮影サイズ」を変更する

デジタル・カメラのメニューの一つ「撮影サイズ」には、たくさんの選択肢があります。「とりあえず一番大きなサイズで撮影しておけば大丈夫だろう」という考えは間違いではなく、元のデータが大きければ、撮影後にイメージの加工を行う場合にも最終的な画像劣化が少なくて済みます。撮影後に写真を大きく引き伸ばす際も、画像が荒れることがないので美しいプリントに仕上げることが可能です。写真を高画質で保存したいときや、あらかじめプリントすることが分かっている場合は、「撮影サイズ」は大きいものを選択しておくと良いでしょう。

しかし大きなサイズで撮影すると、メモリー・カードの撮影可能枚数が極端に少なくなったり、大きなサイズの撮影データをコンピューターに大量に保管することで、動作環境に負担をかけたりすることにも繋がります。

事前に使用目的がはっきりしている場合、用途に応じて撮影画質(撮影サイズ)を変更すれば、その後の作業効率はより高くなるでしょう。例えばスナップ・ショットを友人と交換したり、ウェブ上で公開したりすることが目的であれば、撮影画質は低くても十分ですが、感動した旅先での風景を大きくプリントして壁に飾りたいなどの目的があれば、そのプリント・サイズに相当するだけのピクセル寸法(画素数)が必要になります。例を挙げると、六つ切り(8×10インチ)サイズでは2400×3000ピクセルが、画像を美しくプリントするために必要な寸法です。

せっかくきれいに撮影できたのに、小さな画素数で撮影したために引き伸ばした際に画像が荒れてしまう、といった残念な結果にならないように、撮影前には「撮影サイズ」のチェックを欠かさないようにしましょう。

カメラ

 

前川 紀子: 滋賀県出身、1998年よりフリーランスに。以後フード専門カメラマンとして食の専門誌やレシピ本を中心に仕事をする。2007年に渡英、08年よりロンドン在住。
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