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Thu, 23 May 2024

これを機に家計の無駄を見直し! 英国でできる節約術 2024年版

節約術

深刻な物価高の警鐘が鳴らされて以来、約1年半が経過した。多くの専門家が、今年の英国のインフレ率は昨年の同時期に比べ緩和すると予測しているものの、物価は依然として高止まりを維持。また紅海での船舶攻撃による国際物流の混乱など世界情勢は落ち着きを見せておらず、一般家庭の家計にいつどんな影響があるか分からない状況が続いている。今回は昨年に引き続き、普段の生活で実践できる節約術を集めてみた。方法の一つひとつは微々たるものかもしれないが、「塵も積もれば山となる」の通り、長い目で見て実践してほしい。
(文: 英国ニュースダイジェスト編集部)

参考: www.bbc.co.ukwww.forbes.comwww.moneysavingexpert.comwww.nationalrail.co.uk ほか

昨今のインフレ率が上昇した要因

商品とサービスの価格がどれだけ上昇しているかを推定したインフレ率は、2023年12月には前月11月の3.9パーセントから4パーセントに上昇した。これは22年12月に1ポンドだったものが1.04ポンドになったことを意味する。2021〜22年にかけて見られた10パーセント強の上昇率に比べ下降に転じているものの、インフレ率の低下=物価が下がるわけではなく、単に価格の上昇速度が「鈍化している」に過ぎないことを理解しておきたい。また、先行きは不透明で、しばらくは物価の高止まりが予想される。少しでも早く節約を意識した生活に切り替えることが自身の経済と心の安心につながるといえる。

約10年のインフレ率の変化

そもそも、なぜここ数年でインフレ率の急上昇が起こったのか一旦整理してみたい。新型コロナウイルスによるパンデミックが収束し、元の生活習慣が戻ったことで石油とガスの需要が増加。さらに、同時期に勃発し今なお続くロシアのウクライナ侵攻によってロシアから供給されていたエネルギー源が削減・停止され、ガソリンなどの道路燃料価格と家庭用光熱費がさらに引き上げられたからだ。ウクライナは、小麦やひまわり油、トウモロコシなど農産物の大規模な生産国および輸出国である。海路での輸出ルートが制限されてしまい、その一部を鉄道などの陸路に切り替えた。しかし、ウクライナの鉄道はゲージ(線路幅)がEU諸国の規格と異なるため、EU地域に入る時点で必ず別の貨物車に積み替える必要がある。従って海路輸送に比べ費用と時間が大幅にかかってしまうことから、英国のみならず世界の食料価格が上昇した。

さらに別の要因も重なった。英国で販売されているトマトの代表的な原産国の一つ、スペインでは2022年の夏から12月にかけての記録的な暑さ、その直後の急激な気温の低下により、トマトの供給量が大幅に減少。その結果、23年2月ごろに英国内のスーパーマーケットの棚からトマトがすっかり消えてしまう事態に陥った。天候不良という明白な原因があったものの、一部の関係者からは、英国のEU離脱によってEUから輸入される全ての農作物に対し、これまで免除されていた税関申告など輸入の手続きが煩雑化したことも一因だという不満の声が上がった。ちなみに、トマトの英国内生産量は、国内消費量の5分の1をカバーしているが、温室栽培が9カ月かかるのに対し、季節労働者ビザの有効期限は6カ月のみ。そのため2人の雇用が必至となり、生産者たちの管理業務のコストも上昇した。こういった数々の原因が複雑に絡み合った結果、食料とエネルギー価格の上昇となり、ここ数年のインフレ率を大幅に上昇させた。

インフレと労働者の実情

イングランド銀行は、インフレ率2パーセントを目標に、その正攻法として政策金利を上げることで借入の返済時に関係する利息を上げ、対象者の返済額を増額させている。その結果「人々が使えるお金が減って購買意欲が低下することが商品価格上昇の鈍化につながるはず」というセオリーだ。据え置きがありながらも、ここ2年あまりで計14回もの利上げがあり、2月1日には約16年ぶりの高水準である5.25パーセントに据え置き。反比例するかのようにインフレ率は2023年1月ごろから徐々に下がってきており、インフレは「正しい方向に進んでいる」(ベイリー総裁)という。しかしイングランド銀行は依然として慎重的な見方を崩していない。なお、インフレ率が大幅に下がった背景には、世界的なエネルギー価格の下落があった。  

一方で、労働者の賃金についてはどうだろう。公式統計によると、英国の雇用市場では賃金の伸びが2023年9〜11月までの間に7.3パーセントから6.6パーセントに低下。それでも現在の賃金の伸び率は、数値上ではインフレ率を上回っている。ただしこれも今後徐々に低下していくと予想されており、結果として24年後半にはイングランド銀行が利下げに踏み切る決定打の一つになる可能性が高いという。しかし、政府がかつて「大幅な賃上げはインフレの上昇につながる」という主張をしていたからか、労働組合は「実際多くの労働者が微々たる昇給しか受けておらず、それが賃金をめぐる昨今のストライキの拡大につながった」と指摘している。データ上の数値と現状には少々ギャップがあるようだ。

国際送金など利用サービスごとに使い分け デジタルバンクの賢い利用

従来の銀行より口座の開設が簡単にでき、英国に越して間もない時期でも始められるデジタルバンク。まずはその基礎的な情報と、国内の代表的な3社のサービスの特徴を簡単に紹介する。換金手数料を安く抑える、安定した利息でお金を増やす、自動で貯蓄ができるなど、従来の銀行とは異なる使い方が可能なので、うまく使いこなせば日々の節約の心強い味方となる。

デジタルバンク

英国でここまで成長した背景デジタルバンクの成り立ちと利点

「デジタル」という響きから、実態のない銀行で不安、というイメージを抱きがちかもしれない。しかし、現在のデジタルバンクはその印象を覆すようなユニークで興味深いサービスを提供している。まずは基本的な情報から紹介しよう。

デジタルバンクとは?

既存の銀行業務を全てデジタル化し、スマホのアプリから振り込みができるなど、デバイス一つで自宅にいながら取引が完結する銀行のことで、英国ではデジタルバンキング(Digital Banking)と呼ばれている。似たような名称でオンラインバンキング(Online Banking)があるが、こちらは主にメガバンク(大手銀行)などが提供するオンラインを経由したサービスを指している。

デジタルバンクは、口座開設などの手続のために銀行の支店にわざわざ出向く必要が一切ないので時間の節約になる上、その場で送金などができる手軽さからスマホの利用に慣れた世代を中心に利用されており、ここ10年余りで欧米を中心に急速に利用者が増えてきている。

英国でデジタルバンク事業が活性化したきっかけ

銀行業務のサービス全般のITへの移行は、ここ数年で一気に加速した。対面で業務を行ってきた英国のメガバンクでも、インターネットを介した金融サービスやスマートフォンのアプリの開発へ力を注ぎ、これまで実店舗でしかできなかった取引やサービスも徐々にオンラインへ移行し始めている。一方で、これに伴う大幅な人員削減、相次ぐ支店の閉鎖、カスタマー・サポートへのアクセスの複雑さなどが顕著となり、実店舗で全ての手続を行ってきた年配者層を中心に混乱を招いている。

一方、デジタルバンクは「オンラインを介する」サービスをビジネスの礎としているので、「今まであったサービスがなくなっていく」感覚はほぼ皆無といっても過言ではない。そもそもデジタルバンクが新興銀行として次々に誕生したきっかけは、リーマン・ショックを含む2007〜09年の世界金融危機だ。英国の金融市場もかなりの打撃を受けたため、これらの再発防止のために2012年金融サービス法(Financial Services Act 2012)が制定された。これは消費者の利益にかなう金融サービスを活性化させ、選択肢の増進を促すことを一つの目的としたため、さまざまなフィンテック企業が市場に参入できるようになった。

時間と費用が膨大にかかる銀行ラインセンス付与制度のために、メガバンクが市場を独占していた時代は終わりを告げ、英国の金融サービス市場はより競争率の激しい新たなフェーズに入っている。

デジタルバンクの信頼度は発展途上だが……

デジタルバンクが現在英国でどの程度普及しているかをデータで見ていこう。銀行比較サイトのコンペアバンクス(Comparebanks)が2020~23年のデータを元に調べた調査によると、下記のような結果が出た。

  • 英国人の24パーセントがデジタルバンクに口座を持っている
  • 18〜24歳の50パーセントがデジタルバンクに口座を持っている
  • 英国人の12パーセントがデジタルバンクをメインの銀行として使用
  • 回答者の23パーセントは、銀行口座を新規で開設する際にデジタルバンクを選んだ
  • Z世代の約3分の2がデジタルバンクを利用し、実店舗をもつ従来の銀行の利用は2パーセント

この統計から、特に若年層を中心に利用者が広がりつつあるものの、全体としては従来の銀行をメインの銀行として利用する人が多いことが分かる。

実際、デジタルバンクの安全性に疑問を抱き、また対面でのサービスを希望することから、デジタルバンクの口座は持ちたくないと考えている英国人が30パーセント存在する。また、調査会社YouGovの世論調査によれば、オンラインによるお金の管理を安全だと考える人は国民の74パーセントと主要国の中で最も高い数値が出たものの、デジタルバンクに信頼を寄せている人は17パーセントと低い数値となった。

以上のように、デジタルバンクは短期間で多くの顧客を獲得し順調に知名度を上げているが、誕生からわずか10年前後という年数から「信頼感に欠ける」と感じる人もまだまだ多いといえるだろう。また、現在国内には約50のデジタルバンクがあるが、中小企業向けのビジネス・ローンや不動産ローン、一般向けの住宅ローンなど、特定のニーズに対応したサービスを提供する銀行も含まれており、一部の人にしか知られていないことも留意したい。

しかし、銀行の基本的なシステムに加え、デジタルバンクならではの利用者に寄り添った独自のサービスは無視できない存在だ。自分のお金を安心して預けられるか、自分にとって良いサービスがあるか、簡単に口座を開設できるからこそ事前によく調べて、納得のもとに利用してほしい。メガバンクとデジタルバンクを併用したり、デジタルバンクの中で用途に応じて使い分けたりと、自分のお金の使い方を再確認することが節約への大きな一歩につながる。

各会社の強みをまとめた英国の主要なデジタルバンク

ここでは普通口座を開設できる主要3社のサービスのメリット、デメリットをまとめてみた。下記以外にも多様なサービスを提供しているので、開設前によく確認しよう。
※ここで紹介するサービスは、普通口座のスタンダード・プランです。

Revolut 海外旅行が多い人に最適Revolut レヴォルート www.revolut.com

Revolut レヴォルート

2015年に立ち上げられ、現在日本を含む38カ国、3500万人のユーザーが使用。スタンダード(無料)、プラス(月額3.99ポンド)、プレミアム(7.99ポンド)、メタル(14.99ポンド)、ウルトラ(45ポンド)の五つのプランがあり、グレードが上がるにつれ、取引の手数料が無料、高いキャッシュバック率、旅行遅延保証や医療保険が付くなど、金融業務を超えたサービスを提供している。

全てのプランに共通する1番の利点は、一つの口座に日本円を含む36の複数の通貨を所持できるところ。ポンドを円に換金する場合、平日なら銀行間の為替レートが適用され、それ以外の手数料はかからない。渡航前にレートの良いタイミングで事前に換金し、口座に保持できるので、頻繁に海外旅行に行く人にとっては助かる制度だ。ただ、スタンダード・プランでは手数料無料で換金できる月の上限が1000ポンドなので、計画的に換金する必要がある。

また、通常のカード番号のほかに1回きりのカード番号も付与してくれるので、オンライン・ショッピングのセキュリティーが気になる人は、この使い捨て番号を利用するのが安心だ。

不便な点は、通話でのカスタマー・サポートがウルトラ・プランでしか保証されていないこと。それ以外はヘルプ・センターを活用するか、アプリを通じてエージェントとチャットで解決することになる。また、口座へは現金で入金ができないので、給与など定期的な入金がない場合は、別の銀行口座から送金する必要がある。ATMからの引出限度は月200ポンドまたは5回までで、それ以降は手数料がかかる。

Starling Bank普通口座で利息をゲットStarling Bank スターリング銀行 www.starlingbank.com

Starling Bank スターリング銀行

2014年に元銀行員によって創業。従来の銀行で提供される金融サービスを残しつつも、「顧客にとって意味のないサービスを排除」の姿勢を取り、近年頭角を現している。

多くの銀行では、利息を得るために普通預金口座(Saving Account)を別途開設する必要があるが、同銀行では普段使いの口座(Current Account)の残高5000ポンドまでに対し、3.25パーセント(変動あり)の利息が付く。例えば、口座の残高が常に1000ポンドであるなら、月に2.72ポンド、12カ月後に32.50ポンドの利息。上限の5000ポンドなら、月に13.58ポンド、12カ月後に159.92ポンドの利息が付く計算だ。この利息は毎月支払われる。1年間口座からお金の出し入れはできない据置貯金(Fixed Saver)の口座もある(利用条件あり)。利息率は4.48パーセント(変動あり)で、こちらは2000〜100万ポンドを対象としている。

また、口座への入金は、別銀行からの入金、郵便局から現金(1年で1000ポンドまで無料、1000ポンド以上の0.7パーセントの手数料)のほか、小切手(1000ポンド未満はアプリ経由可。1000ポンド以上は郵送)にも対応。現金の引き出しの上限は1日300ポンドまでだが、それ以外の制限はないので、現金を頻繁に下ろす必要がある人には使い勝手が良い。

際立った欠点はないが、強いて挙げるならまだ発展途上であるために、住宅ローンなどの独自のサービスはなく、他社を買収して目下整備中だ。また、ユーザーがより良くお金を賢く管理できるよう、第3者の生命保険会社や住宅ローンのアドバイザー会社などと提携している。

monzo苦手な貯蓄を自動で行ってくれるmonzo モンゾー https://monzo.com

monzo モンゾー

顧客のニーズを満たす充実したサービス提供と、アプリを経由するお金の管理に重点を置いたデジタルバンク。一つの口座の中で複数の管理口座(Pot)を持つことができ、お金を適切に管理できることで知られている。ポットへはメインの口座から分配する形で、最大20ポットまで設定が可能。ポットごとの目標額の自由な設定はもちろん、貯蓄の推移はグラフで視覚化してくれるのも好ポイントだ。

また、給料が入ったと同時に自動で振り分けをしてくれる給与管理機能(Salary Sorter)や、5.70ポンドの支払いを6ポンドで払い、30ペンスを貯蓄する切り上げ機能(Roundups)など、無理のない貯蓄を実現するための便利な機能があるのが特徴。自らでお金を貯蓄用の口座に移動させる必要がなく、気付いたらお金が貯まっていた、という実感が湧きやすい仕様の上、各設定は無料で利用することができる。

また、monzoをメインバンクとして利用しているなら(該当かどうかはアプリから確認可能)海外でATMを利用する際の引き出し手数料が無料(欧州経済領域では限度額なし、同領域外では200ポンド/30日、その後は3パーセントの手数料)など、旅行での携帯にも心強い。また、monzoユーザー同士であれば配偶者やパートナー以外でも共同口座を開設できるので、ルームメイトなどと一緒に作るのも便利だろう。

現金を口座に入金する場合、国内の約2万8000カ所(オフライセンスやスーパーマーケットなど)でスタッフを通じて行えるが、1回の入金は5~300ポンドまで。加えて1ポンドの手数料がかかるので、銀行間での送金が現状1番損をしない入金方法となる。

英国・日本間で送金する場合

海外送金はこれまでメガバンクを通じて行うものだったが、デジタルバンクなどオンラインを通じた金融サービス業の台頭により、手数料が安く、相手の口座に送金が完了するまでに即時〜1日と時間をかけない送金が可能になった。よく知られている海外送金システムはWise(旧TransferWise)だ。海外送金をより安くすることを目的に作られたサービスなので、メガバンクでの送金と比較し手数料を5分の1ほどに抑えられる。また、送金前に送金計算ツールを使い、相手に確実に届く金額が事前に算出できる。ただし、本人確認手続きに2営業日ほどかかるので、即日で送金したい人には不向き。

ほかの方法では、2020年に日本で正式に事業を開始したRevolutがある。もし、受取人が同銀行の口座を開設できるならこちらもお勧めだ。ポンドから円への換金が平日なら手数料なし(プランにより限度額あり)で完了でき、そのまま振り込みができる。余計な手数料がかからず、ほぼ即時入金される。ただし、日本でも引き出せる現金の限度額があるので、大金をやりとりする場合は不向き。

無駄な支出がないか改めて確認を!今すぐできる節約術

物価の高い英国では、常に多くのニュースサイトで節約情報がまとめられている。ここではそれらの情報を元に、今すぐ実践できる節約術をまとめてみた。

2024年3月3日から値上げ 鉄道のチケットは12週間前から探す

2024年3月3日より、鉄道乗車券のうち一部が最大4.9パーセント値上げになった。対象となるのは利用に規制のある以下のもの。在英の方なら一度は聞いたことがあるであろう乗車券のタイプについて、今一度振り返ってみよう。

値上げの対象の乗車券とその仕組み

Season Tickets

2駅間で乗り放題となるチケットで、定期券に値する。週、月、年の期間で購入できるほか、1カ月と1日〜1年までの任意の期間を設定して購入可能。基本的には短・中距離の区間が対象だが、鉄道会社によって長距離を認めるなど、細かなルールは各社で異なる。

金額算出ツール
シーズン・チケットだけでなくほかのチケットとのss1日あたりのコストも算出してくれる
Season Ticket Calculator

Season Ticket Calculator

Anytime Day

近郊への小旅行などで利用の多いチケット。その名の通り、指定された駅間の列車にいつでも乗ることができる。エニタイム1日片道チケット(Anytime Day Single)とエニタイム1日往復チケット(Anytime Day Return)は、表記の日付内で旅行を完了させる必要がある。今回の値上げの対象はこのエニタイム1日チケットだ。

上記のほかに、エニタイム・チケットにはエニタイム片道(Anytime Single)、往復チケット(Anytime Return)がある。前者は、表記の日付から2日以内に旅行を完了すればOK。後者は、基本的に往路に表記された日付から5日間有効、復路はカレンダー上の1月分有効だ。ちなみに、旅程に時間的な余裕があれば、購入した到着駅まで直行する必要はない。例えば、A駅からC駅の間にB駅があるとする。A〜C駅のエニタイム片道チケットを持っている場合、A駅を出発後、中間地点のB駅で途中下車し、後にB駅からC駅までの移動ができる。オフ・ピーク往復チケット(後述)の場合、チケットによってはA駅C駅間のどこかに宿泊してから再び利用することができる。ただし、エニタイムの中でもさらに格安で鉄道に乗れる、毎週配布の前売りチケット(Advance Tickets)はこの対象外なので注意。

レールカードを持っていればその特典もプラスで適用されるので、33〜50パーセントのさらなる割引が可能となる。

Rail Station

Off-Peak、Super Off-Peak

オフ・ピーク(Off-Peak)は平日の混雑の少ない時間帯と週末の日帰り旅行に利用可。料金は安くなるものの、鉄道会社の指定により旅行の日付やルート、また時間帯が固定されることが多い。スーパー・オフ・ピーク(Super Off-Peak)は、オフ・ピークよりさらに安く、場合によってはさらに制限の多いルートが選ばれる。エニタイム・チケットと同様に、1日片道チケット、往復チケットと単なる片道・往復チケットがある。今回の値上げの対象は1日チケット以外。オフ・ピークの時間帯は、都市部で9:30〜、そのほかの地域では9:00〜で、週末は終日対象となる。レールカードがあればさらなる割引が可能。

ticketオフ・ピーク1日往復チケット

チケットをなるべく安く購入する方法

料金の値上げは、イングランド運輸省など各4機関に判断が委ねられており、2024年2月28日現在、具体的な値上げ案の詳細は公表されていない。現時点でなるべくチケットを安く買う方法は以下の通り。

出発日の12週間前に購入

鉄道インフラ会社ネットワーク・レールの規約により、各鉄道会社はかなり早い段階で時刻表を提示しなければならず、通常は時刻表が発表されてまもなく前売りチケットの販売が開始される。12週間前が最も安く、出発日が近付くにつれて価格が上昇する。また、ロンドン・ノース・イースタン鉄道(LNER)は、英北部ヨーク駅からロンドンに向かうルートを24週間前に発売することも多い。

イギリスの電車

レールカードを利用

ネットワーク・レールでは、チケットの割引ができる年齢や家族の形態に応じたレールカードを複数販売している。価格は通常1年有効で30ポンドだが、中距離の小旅行を数回重ねるだけで十分元が取れる。また、16歳以上で、ロンドンと英南東部内の鉄道乗車券に割引が適用されるネットワーク・レールカードなら、保持者以外の家族や友人3名までに割引料金を適用することができるので、家庭で1枚でもあるとかなりの節約ができる。

旅程を分割して購入

長距離の場合、発着のルートを1枚で購入するのではなく、分割して買うことで費用を安く抑えることができる可能性がある。どのルートに分割するとより節約ができるかの見極めが難しいが、鉄道予約サイトTrainlineをはじめ、TrainPalSplit My FareTrainTickets.comなどアプリやオンラインで展開するサービス内のツールを使えば解決だ。ただし、元にしたデータや価格の算出法がサービスによって異なるので、一貫してこのサイトなら常に安い、ということはない。時間の許す限りさまざまなサイトで料金を比較することが大切だ。

もはや珍しいことではなくなった副業のススメ

新型コロナウイルスによるパンデミック時、私たちは心理面、経済面で「明日はどうなるか分からない」という想いを少なからず抱いてきた。そんな時代を反映してか、英国で人気の副業は、在宅でできる業務が多い模様。

副業のススメ

副業は人生の満足度を上げる手段

「副業」は英語でSide Hustleと呼ばれ、家計の補填や趣味を追求するために行われている。英南部レディング大学と提携するヘンリー・ビジネス・スクールが実施した調査によると、現在英国の成人の4人に1人が副業をしており、その割合が最も高いのは25〜34歳。また、副業を持つ人の45パーセントは週に40時間以上、25パーセントは50時間以上を費やしており、30パーセント以上の人が週末などの休日に副業を充てている。この調査で判明した興味深い点は、副業が「人生を豊かにするもの」と考えている人が70パーセント近くいること、またこの2年で始めた人が53パーセントを超えている。

どんな副業がある?

スキルを生かせるもの、隙間時間にできるもの、特定の場所に出向く必要があるものなど、副業は実に多種多様だ。例えば、YouGovProlificPinecone ResearchSwagbucksLifePointsなどの調査会社が行うオンライン調査に協力すると、YouGovなら規定値に到達すると50ポンドがもらえる。レビュー・サイトSlicethepieでは、音楽を聴いて評価することで1曲あたり約10ペンス。これらはひたすら数をこなすことが求められるが、作業をコツコツできる人にはもってこいの仕事だ。

また、語学や何か特定の分野に優れていれば、家庭教師として働くこともできる。近年はZoomなどオンラインを通じた授業も多いので、自宅にいながらできる人気の副業となっている。ただし、教える分野によっては資格が必要になる場合がある。

さまざまなサービスや仕事がオンラインを通じて舞い込んでくる時代だが、動画などを作るコンテンツ・クリエイターも英国で人気の副業となっている。

変わり種なら、映画のエキストラとして働く手もある。Uni-versal ExtrasThe Casting CollectiveRay Knight Castingなどに自分の身長や体重、人種などの情報を登録し、あとは連絡を待つだけ。上記に挙げたところ以外にもエージェントはあるが、報酬から15パーセントを手数料として引かれるなど、公平性にかける対応もあるため注意が必要だ。手当は1日80ポンド前後。

頻繁に利用しないモノなら買わずに借りる

修理に使う工具や結婚式に参列する際のドレスなど、1度使用したらもうしばらく使わないものは、チャリティー・ショップなどを回って探すより、レンタルしたほうが時間とお金の節約になる。

買わずに借りる

ロンドン南部を中心に展開し、「一時的に使いたいもの」を数ポンドでレンタルできるサービスがライブラリー・オブ・シングス(Library of Things)だ。コードレスのドリルやカーペット・クリーナー、高圧洗浄機、ミシン、シュレッダー、音響システム、ポップコーン製造機など、実に多くのアイテムをそろえている。アイテムはサイトから事前予約し、指定の場所に取りに行けばOK。地元のコミュニティーを活性化させるためのサービスなので、一般のレンタル事業より費用が抑えられているのが特徴だ。

また、洋服のレンタルもさまざまなオプションがある。大手デパートのセルフリッジズでは、著名なデザイナーやブランドの洋服や、アクセサリーをレンタルできる。レンタル期間は4、8、16、30日間で、オンラインで予約したアイテムは自宅に郵送。レンタル費以外の自宅までの配送費やレンタル終了後の返送費、ドライ・クリーニング代は全て無料だ。もし、何か特別なイベントがあれば、わざわざ新しいドレスを購入しなくても、すてきな服が手ごろな価格で借りられる。英国では大手デザイナーズ・ブランドのアイテムを扱うネッタポルテ(NET-A-PORTER)などをはじめ、多数の企業が同様のサービスを展開している。

夏場の移動式遊園地ファンフェア(Funfair)などで見掛ける、空気圧式の巨大なお城や滑り台を有するバウンシー・キャッスル(Bouncy Castle)も、英国では十分なサイズの庭があれば一般家庭でも借りることができる。誕生日会などで使用する一般向けのものは小規模ではあるものの、子ども数人、ものによっては大人でも城の中に入ることができ、空気で膨らませたマットの上を飛んだり跳ねたりできる。価格は1日70〜200ポンドが相場で、送料は各会社指定のエリア範囲内か、設置場所までに階段があるか、設置場所が芝生かコンクリートなどによって変動。当日はスタッフが直接器具を家に運び、終了時間に再び取りに来てくれるシステムだ。パーティー・グッズのレンタル会社などさまざまな会社が提供している。

 

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