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Wed, 25 December 2024

London Fashion Week

自信に満ちたアバンギャルド魂がいつだってカッコいい英国ファッション界。そして毎シーズン、流行を刷新しては、その斬新なクリエイティビティで世界を席巻しているのがロンドン・ファッション・ウィークだ。そこで、先日行われた2009年の春・夏コレクションに大接近、有名どころから新鋭デザイナーの紹介、キャットウォーク潜入にバックステージ密着と、英国の最新ファッション情報をお届けしよう。(文: Miki Yamanouchi 写真: Miki Yamanouchi、永見ちえみ、勝見晋一郎)

LFW 2008 Spring/Summer Collection

2009年春・夏のトレンドをチェック

9月14日~19日の約1週間にわたり、ロンドン・ファッション・ウィーク(以下LFW)が開催された。公式のショーとオフ・スケジュールのショーに、それぞれ50以上ものデザイナーが参加した今回。そのなかでも、来年のマスト・アイテムを紹介する。

トレンド・チェック

去年、今年と続いたサロペット人気の次に、またもや着こなしの難しいアイテムが来る予感
Avsh Alom Gur

メンズはパンツもシャツも、ロール・アップ、さらにパンツにタック・インが来るのだそう
B Store

派手に、華美に、幾何学的に。花柄やボーダー、ドットも自由に組み合わせて
House of Holland

多くのコレクションで目立っていたのが、差し色として用いていたオレンジ色
Betty Jackson

首もとや耳に主張のある大きなアクセサリーを着けるだけで、いつものコーディネートがワンランク上に
Issa

Cat walk

美の集結、キャットウォークに潜入

薄暗い会場のなか、くっきりとライト・アップされた1本のキャットウォーク。そしてその先に待ち構えるカメラマンと期待にざわめく観客席からは、独特の熱気がじわりと伝わってくる。さあ、この体験記を読んで、LFW常連気分を味わってみよう。

Day1 Bernard Chandran

場所: ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの別館
時間: 12:30
座席: フロアに並んだベンチの4列目
ランウェイの段差:なし

感想段差のないフロアで後ろの方の席と言えど、意外に見やすい。会場が狭いので、4列目でも十分に迫力があり、目の前を通るモデルたちのバストアップをはっきり見ることが出来る。ランウェイの先端で待ち構えるカメラマンたちの前で立ち止まる様子なども、全体像もじっくり眺められる。
バーナード・チャンドラン
Day2 B Store/Soar

場所: ポートマン・スクエアのレストラン
時間: 10:30
座席: 最前列
ランウェイの段差: なし

感想レストランの裏庭に通されると、ショーの開始時間が過ぎているというのに、みんなシャンパン片手にくつろぎモード。ようやく開場すると、西日を思わせる照明の中、最前列に案内される。一本の糸くずでも見えてしまうような位置から、素材や靴のディテールをじっくり堪能できた。
ビー・ストア/ ソアー
Day3 Issa

場所: 自然史博物館横のBFC特設会場
時間: 16:15
座席: 特設テントの2階、ランウェイの右上
ランウェイの段差: あり

感想さすが公式のショーとあって、ショー・パスのチェックも3回入る物々しさ。この日一番のサプライズは、あのスーパー・モデル、ナオミ・キャンベルの登場だ。その大物の風格は、他のモデルが小さく見えたほど。今では滅多にランウェイを歩かない彼女をキャッチできて、大満足。
イッサ


Fashion People
Fashion People

Back Stage

Todd Lynn のバックステージに密着

1度きりの本番を控え、心地良い緊張感に包まれるバックステージ。キャットウォークを成功させるために、あわただしく働く「美」の職人たちの仕事っぷりを覗き見るため、人気沸騰中のブランド「トッド・リン」のバックステージに、いざ潜入!

バックステージに潜入


The Exhibition at London Fashion Week

LFWの開催に合わせ、世界各国のバイヤーがロンドンに集まるこの1週間。それに合わせ、LFWの主要会場である自然史博物館に建てられた特設展示場で行われるのが、プレスとバイヤー向けのエキシビションだ。新進気鋭のデザイナーたちのブースが200店も並ぶなか、ここでの楽しみはやはり、次の流行発信源として将来が有望なデザイナーを発掘すること。今回は小物に焦点を当て、気になるブランドをピックアップしてみた。

Shoes

MelissaMelissa
ブラジル生まれのラバー・シューズ・ブランドのメリッサ。どんなデザインでも思いのままなうえ、履きやすさも抜群だ。今季の目玉はなんといっても、「建築界の女王」ザハ・ハディッドが手掛けたデザイン。お披露目パーティーでは、自身のクリエーションを履いて登場した。2年がかりで構想が練られたという靴は、まさに歩く建築作品だ。

Thomas Murphy
Thomas Murphy英国出身のシューズ・デザイナー、トーマス・マーフィー。一見、地味であるが、ディテールを見ると実に面白い。例えば金色に輝くコッパー(銅)製のヒールは、年月を経につれダークな茶に変化していくという過程を楽しみながら履くことが出来る。素材は木や金属に皮など、自然の素材を使用。メンズ靴の思考を取り入れ、長く履き込むと味が出るよう計算されている。

Bags & Belts

Paparazzi
Paparazziありそうでなかった、雑誌を丸めたようなクラッチ・バッグ。伊勢丹のバイヤーがサンプルを購入したというから、日本上陸も近いかも。雑誌「バニティ・フェア」の表紙デザインでの特注オーダーも入ったのだとか。

Kate Sheridan
Kate Sheridanプリントからデザインするというケイトのバッグは、ブロードウェイ・マーケットやスピタルフィールズ・マーケットで買うこともできる。カンバス素材のでかバッグは軽くてお手頃価格、普段使いに愛せるタイプだ。プリントものが旬なこのシーズンに、個性を出せる。

Borba Margo
Borba Margoシルクのフリル・バッグに革のヒップ・バッグもフリルと、甘くなりそうなデザインなのになぜか辛口なのは、ブラジルとスウェーデンのデザイナーという対極コンビの賜物かも。ベルトも静かなシャープさで、かっこいい印象。日本では「ビームス」などで取り扱っている。

Hat & Accesory

House of Flora
House of Flora旬のモデル、アギネス・ディーンが雑誌の表紙で被り、一躍注目が集まったベレー帽は、PVC製でどことなくコミック的かわいさがある。長いリボンとメッシュが新感覚のサンバイザーなど、不思議なデザインを涼しい顔で着こなして、目指せ、お洒落の達人!

Babylon Sisters
Babylon Sistersステートメント・ジュエリーは素敵だけど、1日着けると重さで意外に疲れを感じるもの。それを意識し、軽い素材で作られた大ぶりのアクセサリーがこちら。果物の木を彫った黒花モチーフなど、見かけによらない軽さにびっくりだ。

Stephen Jones
Babylon Sistersこちらのブランドでも、レディースではミニ・サイズの帽子が目立つ。リアルなイチゴがついたカクテル・ハットは、「主役は私」を目指したい日のコーディネートにぴったり。アクリルの蛍光色が近未来的なキャスケットは、冒険好きなメンズへの提案だ。

 

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