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Tue, 22 April 2025

本当に使える会計

経営において会計は身を守る防具だけでなく、勝ち抜くための武器にもなります。英国日系企業の経営者が知っておきたい会計トピックを、会計のプロが分かりやすく解説。


VATの登録について

英国での付加価値税(VAT)の登録は、理屈からすれば簡単な手続きのはずです。しかし英歳入関税庁(HMRC)は、特に国外企業からの登録申請に関しては追加のチェックを行うことが増えています。このため最初から専門家のアドバイスを受けることで、不必要な遅延や問題解決に必要な追加コストの発生を避けることができます。

遭遇する最も一般的な問題の一つは、実際には登録資格のない企業が英国のVAT登録を申請した場合です。HMRCと長いやり取りをした後に、この問題が明らかになることが多く、多大な時間と労力がかかっても最終的にVAT番号を取得できないと言われる場合があります。このため申請書を提出する前に専門家の適切なアドバイスを受けることをお勧めします。以下では特に留意したいポイントについてお答えしています。

VAT登録はしないといけないのでしょうか。

月末時点で、過去12カ月間の課税対象の売上高の合計がVAT登録の基準額(現在は8万5000ポンド)を超えている場合は、登録が必要です。国外企業の場合、自社の売上が英国での課税対象の売上高とみなされるかどうかを確認する必要があります。これは、提供するサービスの性質やサービスの「提供場所」によって異なります。

一般的には、英国の顧客にサービスを提供していても英国に事業所を持たない場合は、英国でVAT登録はできません。もちろん、この一般的な規則にはいくつか例外があるため、適切なアドバイスを受けることが必要となります

英国の顧客に商品を販売する場合のVAT登録はどうなりますか。

商品を供給する時点で英国内に物理的に存在している商品を販売する場合は、ほぼ間違いなくVAT登録が必要となります。商品が英国に輸入される場合は輸入VATが発生する可能性があり、輸入VATの支払い責任は通常では記録上の輸入者にあります。

2021年初頭からは、英国の顧客に積荷当たりで価値が135ポンドを超えない商品を販売する企業は、販売時点で商品が英国外にある場合、輸入VATの代わりに、これらの販売に課せられるVATを登録して計上する義務があります。また、オンライン・マーケットプレイスを通じて商品を供給する場合には、さらに考慮が必要です。

任意登録はできますか。

企業によっては、売上の全てが英国外の顧客に対する場合や取引が基準額以下の場合など、VAT登録は必要ない場合があります。そのような場合には、任意で登録をすることができます。任意で登録をする主な理由は、英国での支出に課せられるVATの還付を受けるためです。

登録資格がなく、英国での支出にVATが発生した場合、VATの還付を受ける方法はありますか。

英国外で事業登録をしている場合は、一定の条件のもとで第13次指令の制度を利用して英国で支払ったVATの還付を受けることができます。

ルーク・ウェブスター ルーク・ウェブスター
VATパートナーデジグネート
HMRCでVAT関連ポストを経験した後、大手会計事務所で勤務。国際事業、M&Aを含む幅広い分野でVATコンプライアンス、コンサルタンシー業務の経験をもつ。

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