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早稲田アカデミー 夏期講演会 in ロンドン
Fri, 14 August 2020

異文化相互理解を深めるための ビジネス文化塾

日本人と英国人が、一つの職場で働く際の問題点とその解決方法を指南する

グレアム・ロレンス グレアム・ロレンス Graeme Lawrence 異文化コンサルタント。30年間の日系企業勤務を経て、現在ジャパンコンサルティングオフィス(JCO)の英国代表として活動。日英翻訳も手掛ける。静岡県立大学国際関係学部卒。2019年のSOASビジネス日本語スピーチ・コンテスト優勝。
https://graemelawrence.com

第8回 相づちは耳障り?

日本語で会話するとき、相づちはとても大切ですね。自分の経験から言うと、相手が期待するタイミングで相づちを打たないと、会話が途切れるどころか、止まってしまう場合さえあります。日本語を母国語としない著者にとっては、ただでさえ話し相手の日本語に集中しなければならないのに、相づちにまで気を配ることは相当な神経を使います。

では、日本人が英語を話すときに、相づちはどうなるでしょうか。今回はコミュニケーションの成果を左右する相づちについて考えたいと思います。

英語に相づちがない訳ではありませんが、日本語と比べて、使われる頻度は低く、意味合いも同じではありません。読者の皆さんは自分が英語を話すときにどういうふうに相づちを打っているか、考えてみたことはありますか。おそらく自分の相づちが英国人の相手にどのような印象を与えているかについて気づかれていないかもしれません。

日本人が英語を話す際、相づちにおいて特に注意しないといけない癖が二つあります。一つ目は、うなずきながら「Yes,Yes」と頻繁に言うことです。これは「はい、はい、相手の話をきちんと聴いていますよ」をそのまま英語化して、よく指摘される「ジャパニーズ・イエス」ですね。「相手の言っていることに合意している」、「要望などを受け入れている」と誤解を招きかねない、商談の際によくある例です。多くの日本人はこれを意識しており、異文化コミュニケーションについて話し合うときによく出てくる話題です。

二つ目の注意点は、日本人が自ら気が付かないことかもしれません。英語が上手な人の場合によく起こるし、どちらかというと、イギリス英語よりもアメリカ英語を話す日本人にありがちなことです。相手が自分の伝えたいことをまだ完全に言い切れていないにもかかわらず、無意識的だと思いますが「Uhuh, Uhuh」と相手を遮ることです。日本人にとってこれはただの相づちで好意的にやっていると思われますが、英国人からすればとても失礼で、不愉快な気持ちになります。英語を話すときに変なタイミングで「Uhuh, Uhuh」を言うと、「分かっているから、早く結論を言えよ」のような印象を与えかねません。耳障りに感じることもあります。「何だ。この人は私が言っていることを理解していない」というような思いにまでさせる場合があります。相づちによってこのような誤解が生じては折角の英語力がもったいない限りです。

こんなふうに書いていますが、もちろん、私も日本語を話すときに間違って相づちを打つことはしばしばあると思います。この記事を書くことにより、日本人がもしかして気づいていない英語の一面を紹介したかった次第です。著者はTESOLという英語を母国語としない人向けの英語教授法を勉強したことがあり、日本で長年英語を教えた経験がありますので、相づちに対して特別な関心を抱いています。

「相づちをしないと相手の話を聴いていないようで失礼にならないか不安だ」という方、会話の際には相手とアイコンタクトをとりつつ少しうなずいてみて下さい。良い印象を与えますので。テレビなどで日本人の英語の会話と英国人の会話を聞き比べて、相づちを観察してはいかがでしょうか。

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