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17 August 2006 vol.1058

世界最古の文明、メソポタミアに残る叙事詩の主人公の名前を冠したこの店は、まるでメソポタミアの宮殿に足を踏み入れたかのような錯覚を起してしまう、豪華絢爛なインテリアがご自慢。エントランスからゴージャスな仕掛けがたっぷりで期待が高まる。カムデンにロンドン最大のレストランを作ろうというプロジェクトのもと、テーマを求めリサーチにいそしむスタッフが、大英図書館で「ギルガメッシュ叙情詩」を見つけたのがきっかけという。

店の外観、インテリアなどから中東料理レストランだと思ってしまうが、メニューに並ぶのは、意外にもスシ・テンプラをベースにした日本風料理と飲茶やタイ・カレーなど……。しかし、料理を担当するのが、ノッティング・ヒルの「E & O 」、ナイツブリッジの「Pengelley's」を成功させたイアン・ペンジェリーと聞いて納得。オリエンタル系料理をアレンジしたフュージョンが得意なペンジェリーらしいメニューだ。

おすすめは、サッパリしたドレッシングとカリカリベーコンが美味しいツナのタタキ「Sear Tuna, Pancetta, Baby Onion Dressing(£11.00)」と大きなエビが圧巻の「Green Tiger Prawn Curry, Thai Basil(£15.60)」。


左)細長いお皿にキレイに盛り付けされたツナ。ウズラの卵やトマトで彩りよく 
中)巻寿司には、マヨネーズ・ソースで書かれた漢字「花」が添えられていた 
右)ダックの春巻きは北京ダック風にホイシン・ソース(海鮮醤)でいただく

グリーン・カレーは、通常のものよりもかなりクリーミーで辛さ控えめ。エビも見かけだおしではなく、たくさん入っていてうれしい。ただ、チリがまるごと入っているので気を付けて。デザートは、メニューに載っていない「本日のおすすめ」のマンゴー・シャーベットがかなりヒット。注文前にスタッフにおすすめを確認することを忘れずに。


左)大きな海老の殻が鎮座したグリーン・カレー。まろやかでコクのある味わい
中)サービスで出てきたスイカのシャーベット。シャリシャリした舌触りが暑い日には天国
右)とても美味しかったマンゴー・シャーベット。メニューに載ってない「本日のおすすめ」

全体的にメニューの品数が少ないため、しっかり食べたい時にはちょっと物足りなさを感じてしまうかも。バー・ラウンジでも料理をつまめるので、酒の肴程度に料理を注文するのが賢い利用法かもしれない。現在工事中のティー・ラウンジにも期待したい。

店名 Gilgamesh
住所 The Stables, Chalk Farm Road, Camden, NW1 8AH map
TEL 020 7482 5757
営業時間 月~金18:00-0:00、
土・日12:00-0:00(バーは2:30まで)
WEB www.gilgameshbar.com
最寄り駅 Camden Town駅
 

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