4 June 2015 vol.1436
来英したばかりのころは、スーパーで買い物をするだけで胸が高鳴りました。カゴから取り出した商品をベルトコンベアに乗せた後はどうすればいいのだろうか。レジの人が話す英語をきちんと理解できるかな。妙に重たい英国の硬貨を選り分けてきちんと支払いできるだろうか。無事に買い物を終えると「俺、今まさに海外生活を送っているんだ」と実感したものです。パンと牛乳を買うなんていう日常的雑務をこなすだけで興奮を感じることができるというのは、海外生活ならではの幸せですよね。知らないことがたくさんあるというのはとても不便だけど、とても楽しい。だから英国暮らしは止められない。(籠)
ロンドンの複合文化施設バービカンで、日本の演出家、蜷川幸雄氏演出の「ハムレット」と「海辺のカフカ」が相次いで上演されました。前者は長屋や雛壇が登場する、日本らしさを前面に押し出した演出が特徴。一方後者は世界中にファンを持つ村上春樹の観念的な世界を舞台上に可視化した独創的な舞台美術が印象的でした。客層はというと、日本人のお客さんはもちろん、世界中のシェイクスピア作品を観ているというコアな演劇ファンや、ハルキ・ムラカミの大ファンという文学青年など実に多様。両方観劇したという人もかなりいて、日本文化の多面性をロンドナーに見てもらえる素晴らしい機会でした。(月)
先週末、初めて友人とブライトンに行ってきました。ロンドンに来てから初めての海! 海が見えた瞬間はとてもうれしくて、すぐさま靴を脱いで足だけじゃぽん。……が、まだまだ肌寒いこの季節。水が凍るように冷たいだけでなく、石が足に突き刺さり(ブライトンのビーチは砂ではなく石なのです)、とても痛くて海の中からすぐに退散。ブライトンは眺める場所だと周りの友人が言っていたことを痛感しました。若者が2、3人、水着で泳いでいるのを見掛けましたが、私にはとても真似できなかったです。でもロンドンの街中には可愛いスイム・グッズが溢れているので、夏が来たら違うビーチにも挑戦したいです。(海)
5月よりインターンとして参りました(女)です。突然ですが私、バーレスクのダンス・カンパニーに所属しております。皆さんはバーレスクにどんなイメージをお持ちですか。元々は文芸作品をパロディー化したコメディーのようなもの。けれど、きっとセクシャルなイメージが強いのでは? しかし、やっている者として見ていただきたいのは、女性の漲みなぎる自信なのです。私たちの合言葉は「Express your confidence」。世界各国からパフォーマーが集まるロンドン・バーレスク・フェスティバルは先日終わってしまいましたが、一度皆さんも女性の自信、強さを生で感じてみてはいかがでしょうか。(女)
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