THE TIMES
英米間には一定の距離感が必要
Space in your togetherness
「特別な関係」としばしば表現される英米関係がこれまで対等であったことなどなかったし、かつてのようにその関係によって世界の動向が左右されるというわけでもない。しかし、依然として両国は特別な関係で結ばれている。アフガニスタン、イラン、シリアなどでの問題に関して両国が見解を共有していることは救いだ。結婚式において、司祭は新郎新婦に「近付きすぎないように」と忠告する。同様に、英米間にも一定の距離感が必要だ。ただし、距離を空けすぎてはいけない。(3月14日)
The guardian
経済政策ではオバマ大統領に軍配
It doesn’t look good for Mr Cameron
「経済を刺激するために公共支出を増やすべきか否か」という点について、キャメロン首相とオバマ米大統領は正反対の立場を取っている。オバマ大統領は就任直後から先進諸国に支出増を促したが、キャメロン首相はいまだかつてない規模の支出削減に乗り出した。2010年の秋以降における英国の経済成長率はわずか0.2%で、米国は2.2%。社会制度や文化背景を考慮せずに、他国の政策を真似ても意味がない。ただ少なくとも現時点では、キャメロン首相の政策は効果を上げていない。(3月13日)
The Independent
友情よりも利害を優先すべき
Professional rather than personal
ブレア元首相とブッシュ元米大統領の「とても特別な関係」がもたらした大惨事を思えば、英米関係が、深ければ深いほど良いと単純に言い切れるものではないことが分かるはずだ。アフガニスタンからの撤退、パキスタンとの外交、タリバンとの交渉、シリアの政情と、両国がこれから取り組み、そして判断を下していかなければならない問題は山ほどある。こうした状況下においては、両国が特別な友情で支え合うのではなく、むしろ利害関係で結ばれている方がより安心できる。(3月13日)
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