英国では警察や救急の緊急通報番号は999。だが身に危険が迫っており、オペレーターに繋がっても声を出せないような状況だったら? そういう場合、特別な連絡方法があるという。「メトロ」紙が伝えた。
通常999に電話すると、警察、消防、救急のどれに繋ぐかオペレーターに聞かれるが、犯罪に巻き込まれるなどして声を出せない場合や、話しては危険な場合があるかもしれない。そんなときオペレーターは「話す代わりに咳をしてください」などと誘導してくれる。しかし危険人物に自分の居場所を気付かせたくないなど、音を出すことすらできない切羽詰まった状況に陥った場合は、緊急番号999に繋がった後で55をプッシュすると良いそう。
警察はすべての無言電話を調査するほど余裕はないので、オペレーターに対し何の反応もしないと電話は切られてしまい、調査されることもないという。
55に連絡するシステムは「サイレント・ソリューション」といい、10年以上前に導入されたが一般に広まっていないそう。残念ながら22日には国会議事堂周辺でテロが起こるなど、どこで何が起こるか分からない英国。「999のあとの55」を覚えておこう。
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