「ガーディアン」紙の電子版は18日、13日夜にパリで発生した同時多発テロを受けて、「なぜ過激派を止めることができないのか」と題した記事を掲載した。
同記事は、パリでの同時多発テロの実行犯の中に、当局が以前から監視対象としていた者が複数含まれていることに着目。また過去にニューヨークやロンドンで発生した同時多発テロの実行犯も、テロ発生以前からその存在を当局が把握していたと述べている。
それでもテロを防げない理由について、同記事はこうした監視活動が多大な資源を要するからと指摘している。ある特定の人物一人を毎日24時間体制で監視するためには何十人もの警官を配備する必要があり、また電話などを盗聴するにも長時間をかけなければならないという。
さらに当初はそれほど危険性がないと見なされた人物が急に脅威となり、また逆に非常に危険と見なされていた人物がやがて過激な活動から手を引くということもあり得ると説明。そうした過激な活動から手を引いた者たちが諜報機関にとっての貴重な情報源となっているとする専門家の意見を紹介している。
Wed, 09 October 2024