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Tue, 19 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

ジハーディストへの英国の対応

The Times
「タイムズ」紙 6月27日

現場で活動する諜報員がカギ

英国の秘密情報部は、異なる国で発生した暴動の関連性を見つけ、競合するテロ集団同士の関係を分析し、聖戦士となった英国人の生い立ちを追わなければならない。そのためには、より多くの諜報員を現場に、しかもしばしば無法地帯に配置することが必然となる。同情報部はこれまで多くの戦線においてその素晴らしい専門技能を披露しており、英国は彼らの活動を誇りに思うべきだ。だがその評判を保つためには、現場で活動する諜報員を軽視してはならない。


The Guardian
「ガーディアン」紙 6月22日

テロ集団を疎外してはならない

監視や統制は反テロ政策の土台である。これらの活動は、国民の信頼を損なうことなく、むしろ促進するような形で行われなければならない。つまり、監視活動に正当性を与える法的根拠と厳格な説明責任が必要なのだ。現状においては、恐ろしい脅威に対しては脅し返すようにしている。だがこうした対応は無効であるだけではなく、逆効果を招いている。テロ組織の疎外を強めるからだ。反テロ政策は彼らの声に耳を傾け、関与するという形にすべきだ。


The Independent
「インディペンデント」紙 6月23日

ISISは超近代的なイメージを演出

「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」は、自らを超近代的な組織として提示している。歩兵たちは砂漠の中を歩くのではなく、おしゃれな4輪駆動車を運転。ソーシャル・メディアやワールド・カップを西洋のものと切り捨てることなく、自らのプロパガンダに使う。ISISやその種の集団は現代のリベラルな価値観に反対するかもしれないが、現代性そのものを敵視することはない。一部の若い世代にとっては、英国の日常生活よりもISISの方が21世紀的に見えることだろう。


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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