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Wed, 20 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

アンディー・マリー選手の全米オープン優勝


The TimesTHE TIMES
男子テニス4強は品格ある選手ばかり

The four principal players are gracious people

ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチといった、歴史的に見ても才能豊かな選手が最も多くそろった時代にマリー選手は生まれ落ちた。そしてこれらの難敵に挑むことを宿命付けられたのである。この男子テニスの黄金時代について特筆すべきことは、4人の選手が皆、偉大な選手であるだけではなく、品格ある人物たちであるということだ。今回の全米オープンでマリー選手に屈したジョコビッチ選手にしても、敗者の美学とでも言うべき態度を見せていた。(9月12日)


The GuardianThe Guardian
次はウィンブルドン選手権の制覇だ

Murray now has fresh peaks to conquer

どのスポーツでも、勝てない期間というのがある。自転車レースのツール・ド・フランスでは長らくフランス人の優勝者が生まれていない。1899年以降、レノックス・ルイスが登場するまで、英国はボクシングのヘビー級王者を輩出できないと言われていた。しかし、テニスの4大大会の男子シングルスほど英国人王者の不在を痛感するものはなかっただろう。76年の空白期間に何人の英国人選手が敗れ去っていったことか。マリー選手の次なる挑戦の一つは、ウィンブルドン選手権の制覇だ。(9月12日)


IndependentIndependent
マリー選手に続け

What Britain needs is more Andy Murrays

英国のテニス界は現在良い位置にいる。マリー選手がロンドン五輪と4大大会の一つを制したからだけではない。女子の世界ランキング上位150人には英国人選手4人が名を連ねており、そのうち2人は30位までに食い込むだろう。ほんの5年前まで英国のテニス界が混乱状況に陥っていたことを鑑みれば、素晴らしい成果である。今後の課題は、男子テニスの有望株の実力を引き上げ、教育プログラムの水準を保持することだ。そしてマリー選手に続く若手選手を発掘しようではないか。(9月12日)


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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